当サイト2050society.com の2021年下期カテゴリー変更:コロナ禍で構築すべき国家ビジョンと長期政治行政改革計画-2

政治・経済・社会ビジョン

すべての視線が、ウィズ・コロナ東京オリンピック・パラリンピックに注がれる裏にある現実

 開会式に先立って2021年7月21日に開始した、2020東京オリンピック競技。
 この日、以下の記事を投稿しました。

異常な祭りの後に正常なまつりごとを:2021年起点に構築する2050年国家ビジョンと長期政治行政改革計画1ー2021年衆院選各党公約注視から(2021/7/21)

 7月23日には、無観客での開会式が行なわれ、それに対するさまざまな評価が、それぞれの思いをもって行なわれ、テレビの番組欄も種々の競技中継と録画放送でびっしりと埋められ、コロナ禍という異常の日常化と同様にそれが普通になっています。

 ただアスリートの懸命な姿や、勝利を求めて健闘する姿を見ることは、コロナとは関係なく、スポーツ好きには素敵な時間を経験できるもの。
 これらも、すべての競技と閉会式が行なわれた後には、それなりにやってよかった的な評価に結びつき、今秋に衆議院選に臨む、現政権の政局へのプラス要因になると踏んでのものということができるのでしょう。

 しかし、山積する政治課題は、東京オリンピック・パラリンピックで何かが改善・解決されるものではまったくあり得ないことは自明。
 その異常な祭り以前に積み重ねられてきた、劣化した政治行政がもたらしてきた悪政やさまざまな社会問題は、その祭りの間も、コロナ禍と同様に、確実に継続し、拡大しています。
 従い、来る政局時には、しっかりとこの現実を確認し、総括評価すべきです。
 そして、コロナ禍と並行して、あるいはコロナが幸いにも収束した後も、短期間での改善・改革が困難であるという認識に基づき、中長期にわたっての政治改革・行政改革課題を国としての長期ビジョンの下に統合して、取り組む必要があります。
 それが、今時の衆議院選ですぐに為しうるものではありませんが、そうした望ましい政治体制を構築し、そのための認識を共通化する基盤を醸成する機会・起点になればと考えています。

2021年第2四半期~7月上期の当サイトでの取り組みまとめ

 当サイトで一貫する基本的な認識に基づき、今年第2四半期の初め4月に
21世紀日本社会構築論(序)ー グローバルスタンダード国家モデル創造をめざして(2021/4/3)
21世紀日本社会構築論(破)ー コロナ禍を政治・社会・社会経済システム改革の契機に (2021/4/7)
資本主義、資本論、社会主義から考えるコロナ後の日本の政治・経済・社会 (2021/4/19)
経済重視の左翼対脱成長のコミュニズム:資本主義をめぐるこれからの政治と経済 (2021/4/20)
の4つの記事を起点として行ったアプローチ。
 以降、以下の複数のシリーズに連続的に取り組んできました。

<『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済>シリーズ

帝国的生活様式、グリーン・ニューディール、気候ケインズとは:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-1(2021/4/25)
なぜ今マルクスか、「人新世のマルクス」:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-2(2021/4/27)
資本主義と同根の左派加速主義大批判:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-3(2021/4/29)
脱成長コミュニズムというユートピアは実現可能か:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-4 (2021/5/2)

<『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム >シリーズ

資本主義リアリズム、加速主義、閉塞状態にある資本主義の正し方:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-1(2021/5/7)
知らなかった、民間銀行の濡れ手で粟の信用創造:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-2(2021/5/9)
信用創造廃止と貨幣発行公有化で、資本主義と社会はどうなるのか:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-3(2021/5/11)
資本主義脱却でも描けぬ理想社会:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-4(2021/5/13)

<『いまこそ「社会主義」 』から考える政治経済社会システム>シリーズ

格差拡大の暴走を制御できない資本主義:『いまこそ「社会主義」 』から考える政治経済社会システム-1
(2021/5/15)
社会主義の多様性・多義性を知っておこう:『いまこそ「社会主義」 』から考える政治経済社会システム-2(2021/5/18)
紙一重の右と左の国家主義:『いまこそ「社会主義」 』から考える社会経済政治システム-3(2021/5/21)
資本主義、社会主義、民主主義をめぐるこれからの10年、20年、30年を考える:『いまこそ「社会主義」 』から考える社会経済政治システム-4(2021/5/21)

4人の著書シリーズ

水野和夫氏著『資本主義の終焉と歴史の危機』『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』『正義の政治経済学』から
資本主義の終焉への対応、閉じた帝国の実現、正義の政治経済学の実証は可能か:水野和夫氏の著述から(2021/6/24)
金子勝氏著『人を救えない国』から
見えない分散革命ニューディール実現の政治的シナリオ:金子勝氏著『人を救えない国』より-1(2021/6/26)
ベーシックインカムでなくベーシックサービスで人を救えるか:金子勝氏著『人を救えない国』より-2(2021/6/27)
エマニュエル・トッド氏インタビュー書『グローバリズム以後』『パンデミック以後』から
エマニュエル・トッド氏によるグローバリズム以後とパンデミック以後のグローバル社会と日本(2021/6/28)
エマニュエル・トッド氏が見る日本の少子化対策問題(2021/6/5)
マルクス・ガブリエル氏インタビュー書『つながり過ぎた世界の先に』 から
倫理資本主義の理想実現は可能か:マルクス・ガブリエル氏「つながり過ぎた世界の先に」からー1 (2021/6/29)
マルクス・ガブリエル氏が描いたベーシックインカムとは:『つながり過ぎた世界の先に』から-2 (2021/6/30)


<『枝野ビジョン』を読む>シリーズ

リベラルな日本を保守するという意味不明:『枝野ビジョン』を読むー1(2021/7/3)
コロナ禍による日本の課題認識と新自由主義批判は自分に還る:『枝野ビジョン』を読むー2(2021/7/4)
未だ不明の支え合い、社会、政治と行政の正体:『枝野ビジョン』を読むー3(2021/7/5)
漢方薬的薬効に頼る政策は政策にあらず:『枝野ビジョン』を読むー4(2021/7/6)
リスクとコストにも支え合いを求めるリベラル保守の正体:『枝野ビジョン』を読むー5(2021/7/7)

<『日本の分断』「日本人価値観調査」から>シリーズ

日本人はどこに向かうのか:「日本人価値観調査」から、コロナ後、望ましい2050年への政治を考える(2021/7/1)
あなたは経済的・社会的価値観分類「保守、介入的保守、リベラル、自由主義」どれ?:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-2(2021/7/9)
立憲民主党に政権交代戦略はあるか:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-3(2021/7/11)
自助努力は歴史が作り上げた伝統的価値観か?:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-4(2021/7/12)
政党・政権選択では建前と本音が違うのか:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-5(2021/7/13)
女性と若者の価値観がこれからの日本社会をどう変えるか:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-6(2021/7/14)
民主主義が分断を生み出すというレトリック:『日本の分断』「日本人価値観調査」から-7 (2021/7/14)



 ご覧頂いておわかり頂けるとおり、すべて政治と経済に関わる領域・視点での考察です。
 それらの目的は、すべての社会問題は、政治と行政のあり方と関わり、それが、必然的に社会政策と経済政策に繋がっているという認識を再確認することにあったと言えます。

 そこで、今年2021年下期に入り、強行開催された東京オリンピック・パラリンピック期間中に、当サイトでの、今後の運営方針の再考と再構築のための作業を、先述した記事
異常な祭りの後に正常なまつりごとを:2021年起点に構築する2050年国家ビジョンと長期政治行政改革計画1ー2021年衆院選各党公約注視から(2021/7/21)
を起点として、始めたことになります。

サイト・カテゴリーの変更

 その次の作業として、実際の2050年の望ましい社会創造のための長期ビジョンと中長期政治行政改革計画をまとめ、その後の個別の政策課題について整理している段階で、それに続く各個別政策ごとの考察と記事投稿を想定したとき、現状のサイトのカテゴリー区分(分類)をそれに整合するよう変更しておくべきと考えました。

 その結果、基軸にすべき課題は、国家の政治と行政という括りであり、その具体的な展開として、一つの柱が、国の土地などの資源管理であり、それに政策の2軸としての社会政策及び経済政策が連なる構造・構成に設定することにしました。
 従来の<POLITICS>が、国家の政治と行政すなわち<NATIONAL POLITICS>に、<SOCIETY>を、社会政策<SOCIAL POLICY>に、それぞれ統合及び変更。
 新たに、国土及び資源として<LAND & RESOURCE>、経済政策<ECONOMIC POLICY>を設定し、サブカテゴリーに旧来のカテゴリー内のサブカテゴリーから該当するものをそれぞれに移行。
 従来の<LIFE>及び<FAMILY>を、<LIFE & FAMILY>にまとめ、大きな政治の括りからは外して独立したカテゴリーとして残しました。
 なお、もう一つの従来からある<NOTES>はそのまま残しています。
 以上を整理すると、以下が、大きなカテゴリー分類です。

1.NATIONAL POLITICS : 国家政治
2.LAND & RESOURCES : 国土及び資源
3.SOCIAL POLICY    : 社会政策
4.ECONOMIC POLICY  : 経済政策
5.LIFE & FAMILY    : ライフ及び家族
6.NOTES        : ノート


この1~5までのカテゴリーごとに、一応現時点で設定したサブカテゴリーを、以下に添付しました。


 サブカテゴリーは、今後修正する可能性があります。

 また、カテゴリー変更に伴い、過去記事のカテゴリー適用が外れたり、違う親カテゴリーに移行するなど、多くの矛盾や間違いが起きています。
 すべて見直して適用を修正すべきですが、そこまで至らないままにしておくことが多いかと思います。
 ご了承ください。

 以上が、今回の報告事項です。

 次回は、このカテゴリー変更に従い、
1.NATIONAL POLITICS : 国家政治
2.LAND & RESOURCES : 国土及び国家資源
3.SOCIAL POLICY    : 社会政策
4.ECONOMIC POLICY  : 経済政策
の4つ区分ごとに、望ましい2050年の日本社会を構築するための国家としての長期ビジョンと中長期政治・行政改革計画の骨子・重点課題を整理し、提起したいと思います。










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