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98歳の義母が、サ高住から特養に移りました


介護保険制度改革・介護システム改革を考える上での序論として


6年前の12月に左脚大腿骨骨折で手術し、要介護1の認定を受けた、当時93歳の義母が、翌年3月下旬に、サービス付き高齢者住宅に入所。
それから5年後の昨年12月に、再度左脚大腿骨を骨折。
手術のリスクを考え、回避して、保存状態での完全に車椅子による日常生活に。
そのため、ほぼ全介助が必要な<要介護4>に認定区分変更。

それを受けて、2つの特別養護老人ホーム経営事業グループに、特養への入所申し込みを提出。
どちらも、1~2年の待機が必要とされたが、運良く、そのうちの1つのグループが、今年5月に新しい特養を開所する予定があり、まだ申し込みを受付中ということで、今年2月に義母との面談を実施。

その面談時に、ほぼ入所が可能との内諾も得られ、昨日5月1日開所日に1番乗りで入所が実現した。

最初のサ高住入所に至った経緯や、入所までの経験、そして5年間のサ高住の生活。
そして、要介護4になってから、特養入所申し込みから契約、そして入所まで。

一般的なデイサービスや訪問介護の利用経験はないが、介護保険制度の利用について、それなりの経験をしてきた者として、介護保険制度改革をテーマに、当ブログでも取り組んでいく予定である。


安楽死合法のオランダで、重度の認知症患者の安楽死を容認

2001年に安楽死を世界で初めて合法化した国オランダでは、毎年6千人以上が安楽死しているという。

同国で先月、判断能力を失い、病状の改善の見込みがない重度の認知症(アルツハイマー病)患者の、事前に安楽死の意思を明示する書面があるなどの条件を満たせば、関わった医師の責任は問われない旨の判決が出されたという。
安楽死が許容される対象の幅が認知症にも広げる判断になったわけだ。

なぜオランダの例を持ち出したか。

今回の特養入所にあたって、施設サイドから、終末期における「延命治療や胃瘻(いろう)の希望の有無」の意思表示を求められ、「希望しない」旨を誓約した。
義母の長女である私の妻の意思でもあり、身元保証人となっている私の意思でもある。

私の方は、生とはなにか、死をどう考えるかについての確固たる考えに基づくものであり、当然、自分の死について、事前に家族に伝えるべき内容・方法と同一とする故でもある。

即ち、介護問題そして介護制度を考えることは、人の人生の終え方、終末期のあり方も制度化・システム化することも含むと言える。
住み慣れた地域や家で、家族に看取られて最期を迎えることが理想なのか。
そこにも踏み込む必要があることを確認しておきたい。


在宅介護主義・家族介護主義が招いた、介護財政問題・介護離職・老老介護・介護士不足・介護殺人事件等

さまざまな問題を抱え、それらがますます重く、大きくなっていく介護問題。
現在の介護保険制度が導入されて、今年で20年という。
5年前の義母の要介護度区分認定申請から、介護保険利用家族として、種々考え、感じることになった。

少子高齢化は当然、20年以上前から予想され、また想定内のこととして進行してきた。
そのプロセスにおいて、介護保険制度が問題となるであろうことも想定されていたはずだ。
にもかかわらず、否、だからこそ、制度は初めに比べ、どんどん悪くなってきている。

その大きな要因は、現制度が、「住み慣れた家で介護を受ける」ことが自然であり、介護を受ける人の自然な気持ちであるという、口当たりの良い、耳障りの良いスローガンを掲げた「在宅介護主義」を絶対化したことにある。

そしてそれは、介護財政に負担がかからないようにするための方便でもあった。

しかし、現実には、介護給付の膨大な増加、介護士不足、介護業界の低生産性・低い労働条件・労働環境、介護離職、老老介護、介護殺人などの社会問題を引き起こしてきている。
その改善・解消の目処も立っていない。


アベノミクスにおける介護保険制度の誤った改定方針

介護財政問題は、医療財政の莫大な赤字と並んで、あるいは年金財政の負担とも合わせて、現役世代の社会保険料負担の過重な拡大に繋がっている。

安倍内閣が考える全世代型社会保障制度の改善ポイントは、高齢者負担の増加と現役世代の負担の抑制、という急場しのぎで、事の本質から外れる、単なる一時しのぎの法改正にとどまる内容なのだ。

(参考)
全世代型社会保障改革のあり方:同社会保障検討会議中間報告から考える政治と行政の貧困(1)
全世代型社会保障改革は、生涯型社会保障制度改革
負担者視点ではなく、受益者視点で行うべき全世代型社会保障改革


2050年の社会システム改革の一領域としての「介護システム改革シリーズ」へ

これまで提起してきている、以下の<社会保障システム改革>シリーズがある。

憲法で規定された生存権と「社会保障」:全世代を対象とする社会保障システム改革-1
○○手当は○○年金!?:全世代が年金受給機会を持つ社会保障システム改革-2
所得者全員が年金保険料を!:国民年金の厚生年金統合による社会保障システム改革-3
ベーシック・インカム制の導入を!
ベーシック・インカム生活基礎年金の年間総額、216兆円
社会保障保険制度試論
ベーシック・インカム生活基礎年金はポイント制で

特に、ベーシック・インカムを前提とした社会保障保険制度においては、介護保険もその一部を構成する。
しかし、独立して「介護システム改革」シリーズとして論ずべき大きな課題でもある。
こちらの方向でいきたい。


また、今回の特養入所体験については、これまでのサ高住の体験との比較も含めて、個人のメモとして報告がてら、別途投稿をと考えています。



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