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2004年提起の『希望格差社会』がコロナで『新型格差社会』に

家族問題を軸にした社会問題をこれまで取り上げ、パラサイト・シングルや婚活などの用語を生み出して問題提起してきている山田昌弘氏が、コロナ禍で加速する格差を新しい型とした新著『新型格差社会』(2021/4/30刊)。

その新しい格差を、以下の5つに分類。

1.家族格差 ~ 戦後型家族の限界
2.教育格差 ~ 親の格差の再生産
3.仕事格差 ~ 中流転落の加速
4.地域格差 ~ 地域再生の生命線
5.消費格差 ~ 時代を反映する鏡

この分類に従って、それぞれの格差、そして根源を一つとする新型コロナウィルス感染症パンデミックがもたらした新型格差社会の拡大・加速化、階層社会化を抑止する。
その方法として、日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション(生活基礎年金)を、当サイトからスピンオフしたサイト、http://basicpension.jp でシリーズとして提案しました。
それが以下の各記事です。

「家族格差」拡大・加速化対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える格差・階層社会化抑止のBI論-1(2021/5/8)
「教育格差」対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える格差・階層社会化抑止のBI論-2(2021/5/10)
「仕事格差」対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-3 (2021/5/12)
「地域格差」対策にも有効なベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-4(2021/5/14)
「消費格差」の本質は所得格差。ベーシック・ペンションが必然の対策:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-5(2021/5/16)

それぞれの記事の構成は、初めに同書筆者の山田氏展開の内容を紹介。
その後それぞれの格差の抑制対策としてベーシック・ペンションが有効であることとその理由、及び同氏の提案・提起についての意見等を述べています。

それぞれの各回の構成(小見出し)を、以下に転記し、その最後に当該記事にリンクを貼りました。
また、各記事中に、当サイト https://2050society.com で投稿した関連記事を添付していますので、それらもここで添えています。

<第1章 家族格差~戦後型家族の限界>から

・自殺者数の推移で見るコロナ禍の衝撃的影響
・加速する少子化による家族格差
 <参考:少子化社会対策批判関連記事リスト>
 ◆ 出生率1.36、出生数90万人割れ、総人口減少率最大:少子化社会対策大綱は効き目なし(2020/6/11)
 ◆ 「2020年少子化社会対策大綱」批判-1:批判の後に向けて(2020/6/18)
 ◆ 「少子化社会対策大綱」批判-2:少子化社会対策基本法が無効施策の根源(2020/6/25)
 ◆ 「少子化社会対策大綱」批判-3:少子化の真因と究極の少子化対策BI(2020/7/13)
 ◆ 「少子化社会対策大綱」批判-4:安心して子どもを持つことができるBI、児童基礎年金支給を早期に(2020/7/28)
 ◆ 「令和2年少子化社会対策白書」と86万ショックと出生率1.36の現実(2020/8/17)
 ◆ 少子化社会対策と少子化担当相を糾弾する(2020/8/18)
 ◆ 結婚しない理由、結婚できない理由:少子化社会対策白書から(2020/8/27)
 ◆ 子どもを持たない理由、子どもを持てない理由:少子化社会対策白書から(2020/8/28)
・コロナ禍で顕在化・拡大化した家族・夫婦間愛情格差
・限界点に来ているという「戦後型家族」とは
・家族格差拡大の根幹にある夫婦・家族形成、夫婦・家族生計維持のための経済的不安
・家族格差拡大による社会階層化抑制に必要な、経済対策としてのベーシックインカム、ベーシック・ペンション
・解決法・対策提案に至らず、調査分析にとどまる山田論
・経済対策だけでなく、基本的人権と社会保障制度の基軸としてのベーシック・ペンション

⇒ 「家族格差」拡大・加速化対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える格差・階層社会化抑止のBI論-1(2021/5/8)

<第2章 教育格差~親の格差の再生産>から

中流意識を支えてきた教育
世帯減収による学習格差
・コロナ禍が広げる教育力の差
・デジタル格差、コミュ力格差、英語格差
・コロナ禍で可視化された親の格差
・小学四年生で人生が決まる
・教育格差による大学淘汰
・階層化社会抑止の政治・行政の基盤としての教育の重要性
・個人・個性の可能性、潜在能力を引き出す教育改革を
・家族格差と教育格差の抑止のために児童基礎年金・学生等基礎年金として支給するベーシック・ペンション

⇒ 「教育格差」対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える格差・階層社会化抑止のBI論-2(2021/5/10)

<第3章 仕事格差~中流転落の加速>から

・平成時代進行し、コロナで拡大・顕在化した3つの仕事・職業をめぐる格差
・エッセンシャルワーカーの苦境とリモートワーカーが迎えた新時代
・生産性を巡るエッセンシャルワークとリモートワークとの決定的違いとそれがもたらす格差
・コロナがもたらした働き方変革と家庭生活・家族関係の変化
<参考:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革>シリーズ
  ◆ 第1回: 今から始める新・人生設計のポイント(2020/7/29)
  ◆ 第2回:働くことが困難になったコロナ禍とこれからの働き方(2020/7/30)
  ◆ 第3回:選択肢としての正規社員・非正規社員・自営業者・無業(2020/7/31)
  ◆ 第4回:自分の給料安いか、高いか(2020/8/12)
  ◆ 第5回: 働く場所どこでも。会社、家、リモート、バーチャル(2020/8/13)
・中流転落リスクの最大要因である<仕事格差>抑止に必要なベーシック・ペンション
・エッセンシャルワーカー等、所得に関する問題を抱える人々とベーシック・ペンションとの関係

「仕事格差」対策としてのベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-3 (2021/5/12)

<第4章 地域格差~地域再生の生命線>から

・新型コロナウィルスが都市と地方にもたらした影響
・すべてが所得格差に発する格差社会論
・地方の位置付け、価値付けが変化していくこれからの時代と社会
・<地域格差>抑止に有効なベーシック・ペンション
・地域コミュニティの原点は地方自治体という認識から
・学者・研究者の格差問題への取り組みのモデルを!

「地域格差」対策にも有効なベーシック・ペンション:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-4(2021/5/14)

<第5章 消費格差~ 時代を反映する鏡>から

・「消費格差」論よりも「消費性向」論というべき
・消費格差は、所得格差と一体のものa
・分断抑止、格差間の緩衝、格差自体の抑制機能として有効なベーシック・ペンション
・中流・中間階層の誕生と分断緩衝社会化期待
『新型格差社会』を総括する
・マーケティング視点でのまやかしの格差社会論:山田氏の総括を読む

「消費格差」の本質は所得格差。ベーシック・ペンションが必然の対策:『新型格差社会』から考える分断・格差抑止のBI論-5(2021/5/16)

以上が、全5回の展開で、各回毎に<ベーシック・ペンションとは>として、ベーシック・ペンションとはどういうものかを添付しました。

このシリーズを通じて私が主張したかったことは、筆者の認識・問題提起に続いてその格差の拡大・加速化、階層社会化を抑制・抑止する上で有効と思われる対策が提示されていないことへの批判がまずあります。
そして、その対策として<ベーシック・ペンション>を提案することが目的であったため、本来、当サイトで取り扱うべきテーマであったのですが、http://basicpension.jp で取り上げることにしたわけです。

2004年山田昌弘氏著『希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』に立ち戻る必要が

そのシリーズを終えて、今回のように当サイトで紹介と報告を、というのも予定通り。

そして、次に、同書に先立って昨年5月に発刊された山田氏著の
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書)
を取り上げて、そこでは、同氏がどんな少子化対策を提案したか、同様の観点から確認し、はやりそこでも<ベーシック・ペンション>が必要であることを提案したい。
こう行く流れでしたが・・・。

しかし、念の為と思い、この『新型格差社会』よりも10数年前に同氏が書き表した
希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)』(2007/3/1刊)を取り出して、目次と前書き、まとめ等をさらっと確認。

すると、どうも私の不徳というべき。
「格差社会」という用語を初めて用いたのが山田氏自身。
実質的に2004年に書かれた同書の内容は、そのまま今現在を写し取っていたというべきもの。
そして最後に「公共的取り組みの必要性」を提起して締めくくっていたのです。
まあ、「公共的」という意味合いと、含まれる具体的な内容云々は別として。

ということで、追って『希望格差社会』『新型格差社会』比較と、続いて想定しうる「断絶格差社会」「絶望格差社会」を抑止するための方策等について、考察・検討することにしました。
もちろん先述した「少子化社会対策」も、そして同氏が下記『結婚不要社会』と表現してテーマとしている「結婚」問題も、一連のテーマとしてまいります。

10年一昔ならば、二昔近く前の警鐘にも拘らず、日本は変わらなかった。
このまま看過すれば、当サイトが目標とする2050年の望ましい社会も、単なる夢想にとどまってしまいます。
なんとかそれは阻止したい。
その思いをより強くし、山田氏提起とも並走していくことができればと思います。

※<山田昌弘氏執筆関連書>
希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)』(2007/3/1刊)
結婚不要社会 (朝日新書)』(2019/5/30刊)
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書)』(2020/5/19刊)
新型格差社会』(2021/4/30刊)

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