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ECONOMIC POLICY

ファストリは日本国内にも生産拠点を

ミャンマーにおける国軍のクーデターによる混乱の収拾に目処が立っていない。
連日、国軍による民衆弾圧と死傷者の増加が報じられている。

その影響の一つとして、ファーストリテーリングの子会社GUのミャンマーの5つの取引工場が生産停止に追い込まれ、内2つの工場が放火されたと報道されている。
⇒ ファストリ、ミャンマー生産停滞 政情混乱/GU向け2工場放火か 低コスト拠点見直しも(日経)


先日、消費税総額表示に法律の改正が行われるタイミングで、ユニクロのファーストリテーリングが、実質9%値下げとなる現状販売価格を消費税込み価格とすることを、全面広告を打って発表した。
これを受けて、当サイトに以下の記事を投稿した。

値下げ敢行ユニクロの今後に期待すること:国内生産拠点作りと天然素材開発を(2021/3/13)


ユニクロは、ほとんどすべての商品を中国などの工場に生産委託。
取引先工場は中国から、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、インドなどに広げており、ミャンマーはGUが利用している。
人件費が上昇した中国を補完する「チャイナ+1」の地域として東南アジア諸国へ進出してきたわけだが、当然それは、安価な労働力を求めてのことでもあった。
ユニクロに限らず、多くの先進国は、安い労働力を求める中、子どもの労働や劣悪な労働環境などで、その経済最優先の実態を批判され、近年、グローバル社会において、コンプライアンス経営を重視する流れもあって、単純にそれだけの理由での進出には、相当神経を使っている。
ユニクロも、縫製工場と主要素材工場には、労働環境や環境保全のモニタリングを実施している。

上記の記事を私のSNSに投稿したところ、ある人が
「ユニクロが安いのは、ウイグルで強制収容された人々に、強制労働させてコストを抑えているからです。株を買われる方はそんな人権侵害は無視なさるのでしょうか?」
と批判コメントを投稿した。

コトの真偽のほどをどのように確認されたか知る由もない。
ならば投稿者は、恐らく自身も家族もユニクロ商品を一切購入せず、身にも着けず、清廉な生き方をしていらっしゃるものと、尊敬の念も、と思うのだがどうだろうか。

そんな誤解を抱かせる、単に安価な労働を求めて海外に進出する、という行動基準は、そろそろお終いにすべきと思う。
いずれ、人件費が上がることは間違いないし、そうするとまた別の理想郷?を求めて他に拠点を移していくことになる。
今まではそうしてきた。



確かに、各地域・国に雇用を創出し、その地域・国の生活水準、経済的な豊かさの向上に貢献することも評価されるべきである。
それはそれで認めるところだが、国内経済の停滞が長引く日本の現状にも、配慮してもよいのではないかという思いで、先の記事を書いた。

国内各地域の営業店勤務者に、地域限定正社員制度をいち早く導入するなど、雇用創出と労働条件向上に大きく寄与していることは、十分理解している。
しかし、グローバル・リーディング・カンパニー故に、日本国内にも生産拠点を置いてほしいと思う。
無論、海外拠点の賃金レベルと比較すれば経営の合理性を考えれば論外と思うが、もうそろそろ、AI工場化の実験にも取り組んでいる、あるいはその段階に来ているとすれば、国内にそのパイロット工場を是非開発してもらいたいものだ。

それは、記事中にも書いたが、コロナ禍の経験から、国内の自給自足経済化への取り組みとも重ね合わせてのことでもある。
加えて、サプライチェーンの持続可能性、BCP、マネジメント上の課題としても一応最大の消費地である国内市場を睨んでのことであることは言うまでもない。

民主主義が未だ根付かず、軍政に戻ろうとするミャンマーの評価や、新疆ウィグル地区や香港などにおける人権問題でグローバル社会から批判を浴びている中国の評価とコンプライアンスとの関係の在り方も、厳しい課題ではあるが、現状そして今後の課題であることは、経営陣も自覚はしていることと思う。



日本という国自体が、多くのそして多種多様な社会問題を解決・改善できずに、歳月を費やし、次世代が夢をもって生きていくことの困難さが増している状況も、自グループの経営の在り方と結びつけて、認識して頂きたい。

今日の折込み広告掲載商品を3点購入した日に、そう思うのです。

サイズマーチャンダイジングに課題


なお、先の記事では、国内生産拠点作りと天然素材の国内生産拠点化(農業振興)を提案しています。
これ以外に、サイズ・マーチャンダイジングへの取り組みも、小さな課題ですが、提案しておきたいと思います。
シーズンオフのマークダウン品の多くは、大きなサイズばかりという状況が、毎年、毎シーズン繰り返されているためです。

<店舗>
2020年8月末現在
・国内ユニクロ店舗数  813店舗(フランチャイズ店46店舗を含む)。GU 463店(11月現在)
・海外ユニクロ店舗数 1,439店舗
(エリア別)
・グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)866店舗、
・韓国163店舗、
・アジア・オセアニア地区(東南アジア・インド・オーストラリア)248店舗、
・欧州100店舗、
・北米62店舗

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