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経営・事業開発、労働生産性

業務改善に取り組む組織体制作り:事業継承可能な経営体質作り(2)

業務改善活動に取り組む組織体制作り、チーム作り


社員・従業員の数や経歴・経験、組織の役割分担や数などによって、そして現状の業務の繁閑や時間、勤務シフトなどにも応じて、経営体質の強化に取り組む方法、計画、スケジュールを決める必要があります。

ですから、この方法で、と予め決めて活動を開始するのは難しい・・・。
状況・事情に応じて、きついけれど、なんとか始めることができそう、続けていくことができそう・・・。
そんな意思統一ができ、共通認識を持つことができるよう事前の準備・配慮が大切です。

課題を設定し、取り組むチーム、組織単位を、課・係・グループなどを元に、リーダー役、参加メンバーを検討・選抜した上で、決定する。
必要に応じ、全社・全体での方針を決定して掲げ、意志統一を図る。
そのための集会や会議、社内通知・通達・説明の機会を設ける。

やはり、リーダーおよびリーダー候補の選抜・選考、指名・説明から始めることになります。
もし、後継(候補)者が決まっていれば、業務改善活動の責任者に指名するのが自然です。


小規模企業・事業所における業務改善組織作りのポイント:まずは経営者自身の意識・行動変革を!


そんなことを言われても、自社の現状では、組織が小さくて、従業員も少ないのでムリ。

であれば、もう全体を一つとして取り組みを始めるしかない。
むしろ初めから全体で取り組む方が、意思疎通・意思統一を図る上で好都合と考えるべきでしょう。

とするとやはり、経営者の意識・行動からまず変えていく必要があります。
常日頃、改善が必要と考えている業務や作業。
リーダーとして期待したい社員・従業員、問題と考え、仕事の仕方を変えてほしいと思っている
社員・従業員・・・。

それらを書き出すとともに、その課題に取り組む必要がある理由、これからめざしたい会社のあり方、方向付け・方針なども、社員・従業員への説明方法を含めて整理し、書き表してみる。
それらを話す機会・場を考え、実行する準備に入る。
もし、誰かに自社の事業・経営を継承することを目標の一つとするならば、その狙いや目標とする時期なども考え、それらをいつ、誰に、どのタイミングで伝えるか、説明するかも案として持っておく。

そんなことを考えることで、従来とは、経営者自身の意識・行動を変えるべき、改善すべきことに気がつくはずです。

では、なにから、どう変えるか?
上から指示・命令するようなコミュニケーションであってはいけないことに気づくはずです。

自分の思いを伝え、分かってもらうためのコミュニケーション。
その前提として、実は、社員・従業員が、自分の仕事や職場・会社について日頃何を感じ、何をどう考えているか・・・。

自分・自社について伝えるにしても、社員・従業員個人個人がどう考え、どういう意識で日々仕事に取り組んでいるか?
それらを知るために、彼ら・彼女たちを理解するためのコミュニケーションから始める。

それが、経営者自身の意識と行動の変化を示し、彼らが感じることから経営体質の変革・改善、強い体質作りが始まります。

経営者自身の意識と行動を変えることから始める。

それはそうですよね!
会社を変えて行こうとするとき、自分は従来となにも変わらず、変えず、社員・従業員だけに変化、仕事の改善を求める・・・。

これでは、一つの方向を、社員・従業員が向かうように求めるのは勝手というモノ。
これまで先送りになっていた課題、問題としてこなかったコトをここで掲げる、求めるのですから、まず反省すべきは経営者自身と自覚すべきこと、お分かりいただけるでしょうか?

組織体制作りのスタートは、経営者自身の意識・行動改善からです。

次回、次に留意すべき課題を取り上げます。

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