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日本型ベーシックインカム実現に思想家、哲学者、歴史家、学者は要らない。必要なのは

ベーシックインカム(生活基礎年金制度)案再考察-15

基本的人権基盤としてのベーシックインカム制導入再考察と制度法案創り
ベーシックインカムの定義再考察:JBIとは(Japanese Basic Income)
財源問題、所得再分配論から脱却すべき日本型ベーシックインカム
日本型ベーシックインカム実現をめざすカウンター・デモクラシー・ミーティングを開設!
BIは、日本国内のみ利用可、使途・期間限定日銀発行デジタル通貨に
ベーシックインカム生活基礎年金月額15万円、児童基礎年金8万円案
ベーシックインカム生活基礎年金15万円で社会保障制度改革・行政改革
ベーシックインカム生活基礎年金、段階的導入の理由と方法
実現シナリオ欠落の理想的ベーシックインカムの非社会性
ベーシックインカムの特徴と魅力、再確認・再考察
ベーシックインカム導入で健康保険・介護保険統合、健保財政改善へ
ベーシックインカムとコロナ禍の政府債務膨張、デジタル人民元実験との関係
コロナ禍がベーシックインカムの必要性・不可欠性を証明(山森亮教授小論より)
ベーシックインカム中央銀行通貨発行論者SS氏との仮想対話
と、回を重ねること14回の<再考察シリーズ>。


今回も、ベーシックインカムの内容には直接関係のない考察をしたいと思います。


日本型ベーシックインカム実現に、哲学者、思想家、歴史家は要らない


ベーシックインカムの考え方やその考えに至った背景・経緯などについて書き表されたものは多くあります。
その辺りの事情・情報については、お手頃の教科書として何度も取り上げている山森亮氏著の『ベーシック・インカム入門 』(2009/2/17刊・光文社新書・¥924)を読めばよいかと思います。
その内容をサクッと見ると、種々の考え方が発生した原因と現象の多くは、本質的には現代・現在にも継続し、存続していると考えられます。
人間とは、などの形而上学的な問答しかり、歴史の過程に必然的に表れ、変化し、あるいは増幅してきた多様な格差・差別・貧困問題しかり、それらに起因し、そして帰結しています。



もうそれらは、既知のことであり、人間の精神構造が何万年経っても変わらないがために、地球上から完全に消し去ることは不可能と考えてよいでしょう。

なので、これから創出するベーシックインカムの議論においては、関連するテーマを取り上げ、あるいは触れた哲学者や思想家、加えて歴史学者は必要ないと考えています。
とりわけ、日本独自のベーシックインカムを創造しようと言う場合は。
しかし、その日本独自のシステムは、グローバル社会、他の国々のモデルにもなりうるものを想定していること、すべきことも言うまでもありません。

過去、誰が言った、だれの考えだ、と議論・検討・考察する必要はもうない。
同じ精神構造を持ち、状況は異なるにしても、人間が形成する社会、国家社会と人間との関係におけるベーシックインカムについて考えうることの殆どは、議論されてきているでしょうから。
無視する必要もないですが、そう思います。

まして、日本型ベーシックインカムんの導入に多くの人々の賛同を得て、政治イシュー化させるためには、そうした哲学や歴史や思想は、さしたる意味を持つとは思えないということが、最大の理由です。
むしろ反対理由にされかねない側面もあるのではないでしょうか。

日本型ベーシックインカム実現に、宗教家も、煽動者も要らない

哲学者も思想家も歴史家も、ベーシックインカム実現には、さして貢献しないでしょう。
それよりも厄介なのが、自分お考え方に絶対的な自信を持つ、というか、盲信する、宗教家的な存在です。
それは当然、煽動家・煽動者です。
先導者というようなものではありません。

宗教の本質の一つに、異教を排することがあると考えています。
世界平和会議で、様々な宗教家や信者が世界の平和を祈る。
そういう平和という普遍的なテーマとは異なり、ゼニ、カネを巡るテーマには、どうしても利害や権益などが付きまとう。
宗教の根幹・根源の一つが、お布施・寄進の類にあることで、ベーシックインカムとは異質なものがある気がします。
また、カネはいくらでも刷ることができる、と煽り、無政府的な状態をも想像と創造の範囲においているような場合などは論外と言えます。
また宗教社会も一種のヒエラルキーから成り立っていることが多いことも、親和・信頼性に欠けると私は考えています。

ということで、ベーシックインカムの議論に宗教を持ち込んだり、排他的・一神教的な制度の匂いが感じられれば、即時距離を置くべきと思うのです。

日本型ベーシックインカム実現に、学者も要らない


ベーシックインカム導入に関して合意形成を困難にしている最大の理由。
それは、財源を巡る問題でしょう。
財源ではない、という主張もあるのですが、どこからおカネという財が出てくるかという源の問題ですから、財源と表現してもさしたる問題はないはずです。
そして必ず経済学の領域に入らざるを得ない。
その分野の研究者・学者・専門家の出番です。
どれも一理あるし、どれももしかしたら主張の理論通りにならないかもしれない。
過去学者の理論や提言・提案がすべてそのとおりに事が運び、実証され評価されたことがどれほどあったのでしょうか。
否定も肯定もしませんが、現在の政治家と同様、とりわけ人文・社会科学系の学者・研究者の方々は、その研究成果や提案・提言に責任をもつわけではありません。
過去の種々の経済破綻やマーケットの混乱の要因が、理論に忠実に起こったわけではないでしょう。
予言をした人はいたかもしれませんが、経済政策の中枢にいて、その発生を、理論的に抑止したという事例も素人ながら知りません。
それは決して、その方々を無視すべきと言っているわけではありません。
本当にそれが正しく、社会を、国民・市民・住民を救うと自信があるならば、その政策の実現の政治的手段・手法に関与すべきと申し上げたいだけです。
すなわち、研究者・学者の立ち位置から抜け出して、実現をめざす何かしらの実務活動に参加・参画すべきだろうということです。

加えて、ベーシックインカムは、社会保障制度の性質を持つゆえに、経済学分野だけでなく、社会保障に関する研究者・学者の参画は絶対不可欠です。
特に年金制度、生活保護、介護保険、医療保険、雇用保険などとの関連で論じ、どう改革するかの具体的・現実的提案も必須です。
その観点からの、それぞれの分野の学者・研究者・専門家の参加が、現状著しく不足していると感じます。

それが、やるやらない、7万円は云々、というレベルで堂々巡りしている理由の一つではないか、とも。
すなわち、学者・研究者自身の視野の狭さや、ネットワーク作りの不十分さも問題と思うのです。

以下は、お断りせずに勝手に転載させて頂いたのですが、ベーシックインカム学会会長の最近のSNSへの投稿内容です。

現在、「ベーシックインカムを再考する」というテーマで、取り敢えず、学会研究会発表原稿を書いている。現在読んでいるのは「ベーシックインカムを問いなおす: その現実と可能性」(2019/10/18刊・¥2,970、法律文化社)である。ベーシックインカムも資本主義の政策である以上、中立的でないのは確実である(資本家の道具?資本主義の延命手段?)。ベーシックインカムを研究するは人は最低限読む本である。ベーシックインカムだけ単純に考えても無益であることが良くわかる(高校生にも教えているが、ベーシックインカムは、経済の中の、さらに社会保障の1つの手段である)。他にも、ベーシックインカムの問題点を指摘している数多くの論文を読んでいるところ学会研究会でどれだけ深く掘り下げられるかは未知数。毎日文献を読んでも半年では、出来るテーマでもなさそうだ。
わたくしは、闇雲にベーシックインカムに賛成していないし、推進する気はない。あくまで慎重に時間をかけてである(全面的に賛成するのは30年位先かも知れない)。


もちろん、こういう努力には敬意を表しますが、長年(ではないかもしれませんが)研究して来た方が、まだまだ研究すべきと言うほどのことでもないような気がするのです。
失礼ながら、深く掘り下げても、さほど目新しいものは出てこないのでは、と思います。
「全面的に賛成するのは30年位先」は、ベーシックインカム実現の困難さを認識してのことですが、仮にそのくらいかかるとしても合意形成の可能性がある提案をすることに尽力頂きたいと思います。
学会が研究組織で終わることなく、困難をブレイクスルーする母体であって頂きたいと思う故です。

なお一応、同書が昨年の出版と新しいので、機会があれば読んでみようかと思ってはいます。
が、そもそも値段が高すぎます。このテーマで、今の時代ならば、研究書ではなく普及書として、もっと安価版でより多くの人が手に取れるよう、世に問うべきでしょう。
ただ同書は、今野晴貴氏や藤田孝典氏など学者ではなく、むしろ実務家・活動家と呼ぶべき方々が加わっているので、興味関心があります。
極力早く入手し、別の機会に紹介できればと考えています。

学者・研究者は学者・研究者で終わらずに、実現のための最前線に加わってほしい、あるいは、リーダーシップを取っていただきたい。
そういう想いからの過激発言でした。

日本型ベーシックインカム実現に、右も左も中道も、リベラルもネオリベも要らない

現状のベーシックインカムを巡る様相。
なかなかひと言で言い表すことは難しいですが、だれかバカが言った7万円を巡る右とそれに目くじら立てての左の論争、MMTと中央銀行発行権通貨と刷り放題お札との論争という具合で、不毛の時間を費やしている状況という側面があると感じています。

一般的なその風景は、以前
財源問題、所得再分配論から脱却すべき日本型ベーシックインカム(2020/10/)
で簡単に紹介しましたので、チェックして頂ければと思います。

実際に、ある意味普遍的な考え方であり、方策であるベーシックインカムが支給される社会の実現を真剣にめざすならば、右も左も中道も、リベラルもネオリベもないのではと思うのですが、それぞれこだわりを持つ方々は、いかがでしょうか。
問題は、内容・中身であり、ベーシックインカムと関連する諸制度を同時にどのように変革するのかです。
同意・合意できる部分は早々に確認し、決定する。
残る問題をどうするか。
その解決に時間がかかるなら、あるいはどうしてもネックになる問題が残るなら、そこに議論・検討・研究に資源も時間も集中する。
そういう工程表をなんとか早期に整理し、まとめ、合意を図りたい。

おっと、まずそうした共有できる場を設置することから始めることになります。
その器をどうするか。
その構想、提案も不可欠です。
現状では、ベーシックインカム学会に期待したのですが。

日本型ベーシックインカム実現に必要なのは、インテグレーター、ファシリテーター、そして実務家


さて、そうした器作り、そして議論検討を積み上げての工程表作り。
それには、種々の意見・考え方を調整し、統合するファシリテーター及びインテグレーターが必要です。
それも一種の実務家ですが、当然、種々の法律を起案する実務家、関連するさまざまな社会保障制度・社会福祉制度、社会保険・労働保険制度、加えて税制などをどのように改定するか、具体的現実的に起案する実務家が必要です。

要するに、ベーシックインカム実現には、もう思想家・哲学者・歴史家・宗教家は不要で、学者・研究者・専門家も理論化と持論主張の域から飛び出して、実務家グループに入って活動すべきです。

その器、組織体として、当初は、いずれかの政党や政治団体と結びつくのではなく、カウンター・デモクラシーを体現するチームとして集結し、活動を始める。
まずはそこから始めるのはどうかな、と考えます。

日本型ベーシックインカム実現に必要なのは、ベーシックインカム専用デジタル通貨管理システム開発者

そして、日本型ベーシックインカムを掲げる上で欠かせないのが、日本独自のべーシックインカム専用デジタル通貨を用いる制度を導入するため、そのシステム開発です。
これも実務家です。
日本国内でのみ通用し、使途と利用期間が限られ、個人番号と紐付けされ日本銀行に専用口座を開設した日本国民だけが使うことができるベーシックインカム特定デジタル通貨を総合的に管理運用するシステムの開発者であり、システム管理専門実務家です。

その通貨とシステムの内容・概要・諸条件などについては、現状考えうるレベルですが、近々お伝えしたいと思います。
まだ自信も裏付けもないのですが、再考察して結果を見て頂き、ご意見・助言を頂戴したいと思います。
宜しくお願いします。

日本型ベーシックインカム実現に必要なのは

敢えて「日本型」と頭に付けているのは、これまでに例がない、日本独自のベーシックインカムの設計・導入・運営にこだわっているからです。
それゆえに、過去にとらわれることなく、現状の日本の問題を考え、これからの日本の望ましい在り方を考え、理論に拘泥することなく、実際にどうか、どうすべきかを実務的に、実利的に考えるという合意が必要と考えています。
決して保護主義・自国第一主義に陥るべきではなく、望ましい国際関係も想定してのこととすべきは言うまでもありません。

少々浅薄かつ身勝手な意見を申し上げましたが、基本は、多少時間がかかっても、なんとかベーシックインカムを実現可能と認めうる段階まで持ち込み、安心して暮らすことができる明るい社会を、後継世代がイメージでき、希望を持つ人々が増えれば、という思い故です。

恵まれた団塊の世代とそれ以上の先行世代の役割・責任を、先ずそこに集中させるべきではないか。
そう思い、考察、再考察、再々考察を続けます。

なお、Facebookグループ<日本型ベーシックインカム実現をめざすカウンター・デモクラシー・ミーティング>にご参加頂き、ご意見・助言等を頂ければ幸甚です。
併せてお願い申し上げます。
⇒ こちらからお願いします。

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