コロナ下、閉塞感・独裁化が募る日本を変えるために不可欠な政治改革実現、唯一の方法-1

国政政策

今年2020年4月に、2050年の望ましい社会創造のための諸提案のための当ブログサイト、https://2050society.com を開設し、なんとか1日1記事を目標に取り組んできています。

そこでの問題意識は、ここ5年以上持ち続けてきたものであり、既に廃止(1つは残していますが)した複数のブログサイトで扱ってきたテーマをほぼ踏襲し、再編して、当サイトのカテゴリーに反映させています。

ちょうど、新型コロナウイルス感染症の広がり、緊急事態宣言、同解除、そして第2波、第3波と長引き、終息どころか収束の可能性も遠のくかのような状況の中、当サイトにおけるテーマは、「ベーシックインカム」にほぼ軸を移してきました。

そのプロセスは、一方で、しらばっくれで長期化し存続した安倍政治が、収束しないコロナにダメを押され、心身とも忍耐不能の状況に追い込まれて退陣。
政党内の不可思議な力学で棚ぼた式に誕生した菅内閣は、前内閣で官房長官を務めたゆえ当然といえば当然ですが、より独裁的な政治を進め、長引くコロナ禍による閉塞感を増幅、亢進させています。

望ましいベーシックインカムを実現するには、現状の自公連立内閣・与党政治体制では到底不可能なことです。

そして、現状の立憲民主党を第1党とする野党が、近くある衆議院選で、政権を取ることなどありえないと、多くの人びとは感じているでしょう。



こうした状況を見るにつけ、このところ「リベラル」のあり方や、自民保守体制に対抗する勢力としてのリベラルの構築の可否などを考えることが多く、最近では倉持麟太郎氏著の『リベラルの敵はリベラルにあり』を刺激剤として用い、以下のブログ記事をアップしています。

『リベラルの敵はリベラルにあり』から考える、個人の生き方と社会の在り方-1
政治的なるものと日常生活における個人と社会:『リベ敵』から考える-2
生身の弱い個人とそのアイデンティティを救えないリベラルの弱み:「リベ敵」から考える-3
包摂すべきリベラル、が陥る排除の論理:『リベ敵』から考える-4
「リベラルの敵がリベラル」の根拠と対策:『リベ敵』から考える-5

と進めつつも、昨日・今日と漠とぐるぐる思いを巡らせる中、果たして「リベラル」とはなんぞ?、果たして「リベラル」という看板は必要なのか、と・・・。

「真のリベラルを構築すべき」と思いつつも、現実に、過去の歴史と語られる経験の中で、「真のリベラル」を見たことはあるのか。
「民主主義は永遠の実験テーマ」と私は考えるのですが、どうも、真のリベラルの定義と実際の活動の方が、民主主義よりもイメージ化できないような感覚を持つのです。



リベラルをバージョンアップしたかのような「ネオリベ」などが反対や議論の対象となると、真のリベラルの姿やイメージがどんどん漠然化し、抽象化し、議論不能・不毛の対象になってしまう可能性さえあるのです。

特にベーシックインカムの実現だけのためということではなく、貧困や格差社会問題、待機児童・学童保育問題、介護離職、子育てや介護と仕事の両立、介護士・保育士不足と厳しい労働環境・労働条件、母子世帯・父子世帯問題などの改善・解決、そして核のない社会の実現など、多種多様な社会問題への望ましい取り組みが、当然に、普通に進められていく政治と行政を実現する。

そのためには、結局、国政を変えるしかない。
それらの政策に普通に取り組み、実現できるように、国会議員の過半を占めるしかない。
厳然たる絶対条件なのです。

そして、どうやらその政治勢力を組織化し、機能させる方法は、既存そして現状の政治体制や政治に関わる当事者に拠るものではないだろう、と強く思うのです。
今の与野党にムリなのに、それに替わる方法・方策などありえない。
そういう反論が聞こえてきそうですが。

いや、デジタル社会、ネット時代ゆえに可能な方法を駆使することで、立ち上げに関わって頂ける複数のインフルエンサー、リーダー、あるいは発起人がいれば、かなりの確率で実現可能な方法が唯一ある。

そこでは、使い古され、右からは罵倒の対象とされる要素・意味合いも含んだ「リベラル」を冠することなく、他の明確な目的・目標を表現したグループ、会派を形成することが望ましいとも考えます。

もちろんそれは、簡単なことではありません。
しかし、目標とする、望ましい活動をイメージすることは、多くの思いを同じくする人びとにとって比較的簡単なことのように思えるのです。

そのイメージを膨らませつつ、次回その提案をと思います。

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