2050年社会システム改革達成のための「2030年農業・農政中長期ビジョン」

政治・行政政策

2050年の望ましい社会実現に向けての、最初の10年間における「2030年の社会システム改革」

昨年4月に開設し、2年次に入った当サイト 2050SOCIETY 。
今年の運営方針・重点課題に関して、以下の2回にわたって投稿しています。

2050SOCIETY、2021年サイト運営方針及び上期重点テーマ(2021/1/12)
2030年までの10年間で、何がどう変わるか、変えられるか、変えるべきか:「2030年の社会システム改革」に向けて(2021/1/18)

私自身が生きていることは全く不可能というわけではないですが、2050年は、生きていれば100歳を迎えている年。
生きながらえてきているこの社会でのさまざまな問題は、簡単に解決されることがなく、多くが先送り、モラトリアム社会が、まさに持続可能なものとして、世代を継承しながら時を費消しています。

政治と行政の持続性は、担当する人の継承で一見ありそうですが、実は、モラトリアムどころか、無責任システム内蔵型であるため、課題への取り組みの中にはありません。
時間だけが、連綿と続き、すべてが過去に流れていきます。

そうした政治と行政の断続性を抑止し、持続性、SDGs性をどうすれば持たせることができるか。
新しい政治勢力と政治体制を創出して実現するしかない。
そういう認識で、70歳代以降の人生の中に、それに繋がるような、それが実現するような考察と情報発信と、小さな活動・行動を、と考えています。
そこで、30年後の理想を想定しつつ、まず初めの10年間のプログラムを構想し、問題提起と提案をというのが、「2030年の社会システム改革」シリーズ。

2050年農業・農政改革達成のための「2030年農業・農政中長期ビジョンと重点課題」


前述の記事にも書きましたが、そのためには政治・行政を変えるしかない、ということで、サイトのカテゴリーに<POLITICS>を新たに加え、その中のサブカテゴリーの一つに、「農林畜産業、漁業」を設定しています。

当然、これにより、2050年の望ましい農林畜産業・水産業社会を創造すべく、まずこれからの10年間で取り組むべき農業・農政改革における中長期ビジョンと重点課題を設定し、それぞれの課題について考察し、提案していきます。



この10年間で手にした農業関連新書リスト


・『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 』(2010/2/20刊・浅川芳裕氏著) ※2020年入手
・『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』(2013/7/10刊・藻谷浩介氏著)
・『農山村は消滅しない 』(2014/12/19刊・小田切徳美氏著)
・『日本農業は世界に勝てる』(2015/4/24刊・山下一仁氏著)(ソフトカバー書)
・『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(2015/12/17刊・窪田新之助氏著)
・『2025年 日本の農業ビジネス 』( 2017/3/20刊・21世紀政策研究所編)
・『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活 』(2017/2/20刊・窪田新之助氏著)
・『データ農業が日本を救う』(2020/8/12刊・窪田新之助氏著)




2050年までに実現すべき農業・農政改革課題アトランダムリスト


昨年来のコロナ禍によるグローバル・レベルでの人と物などの移動の禁止・抑制、緊急事態宣言等による事業抑停止及び解雇・失業・時短による所得喪失・・・。

異常といえる感染拡大により起こった、また今も継続している社会的・社会経済的事象は、事業としての農業のこれからの在り方、農業行政の在り方を根本的に見直すべきことを提起していると考えます。
しかし、コロナ禍が招く影響は、近年頻発している何十年に一度あるかどうかと表現される自然災害の頻発が引き起こす農業分野への影響とも共通するものです。

そこに、農業自体継続して抱えてきている根本的な課題が、より大きく覆いかぶさり、対策への取り組みの速度と程度を、加速・加重すべき状況をきたしていると言えます。

そこで、コロナ禍や大規模自然災害問題も包含して、一部再確認を含めて、2050年の理想農業・農政実現の課題を、思いつくままに挙げてみます。

1.食料自給自足国家実現のための農業政策推進
2.農業行政改革(補助金、農業白書、農林水産省・地方権限分掌等他多分野)
3.耕作地データベース構築及び不耕作地等の集約・整備
4.農地大規模化
5.高齢農業者後継対策
6.AI農業、IoT農業強化による高労働生産性農業の実現
7.自然災害、鳥獣禍災害対策強化と農産業強靭化政策
8.全国農作業・労働ネットワークシステム構築
9.全国地域別・自治体別重点生産品種等重点化ネットワーク政策
10.農業法人化率大幅向上と大規模農食品産業化
11.高度農業技術研究開発組織体制拡充
12.農業高校・農林畜産大学拡充と人材育成組織化
13.農林畜産業就労者及び雇用大幅拡大
14.農産品輸入拡大とフードチェーン構築
15.農業技術輸入事業展開と産業化
16.海外農業技術及び人材交流

2030年までの中長期農業・農政改革ビジョンと重点課題化へ


上記のアトランダムに挙げた諸課題・命題を関連付けして再分類し、向こう10年間で取り組むべき課題を、上記の各所や農業白書も参考に加えて、それぞれの問題・課題を確認し考察。
ほとんど二番煎じになるかとは思いますが、次回から、シリーズ化していきます。

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