1. HOME
  2. NOTES
  3. Notebook
  4. 新型コロナウイルス抗体検査の理解に結びついた、ジャイアンツ坂本・大城コロナ微陽性の微妙な意義
Notebook

新型コロナウイルス抗体検査の理解に結びついた、ジャイアンツ坂本・大城コロナ微陽性の微妙な意義

Notebook, NOTES, SOCIAL POLICY

29


NPB 6月19日開幕前のコロナ不安再燃と対策再要請へのシナリオ


ようやく開幕が6月19日に決定し、それに向けて練習試合が行われたのが6月2日。
この日に続き翌6月3日に行われる予定だった巨人・西武戦が、直前に急遽中止となり、選手にコロナ陽性者が出たためらしいことと、追って球団から発表があるとの第一報。
そして、その日の午後、球団から、坂本・大城選手が、PCR検査で陽性であったことと、そこに至った経緯が発表された。

マスメディアなどの速報レベルのものは、午前中からネットで散見されたが、そのレベルでは、選手名と陽性、というキャッチだけで、かなりの衝撃的なものと印象づけていた。
「坂本が・・・」「大城がなぜ?」
短絡的にイメージし、批判気味に反応してしまいがちだが、後から行われる予定とされた球団の説明がどういうものか、待たれるところとなった。


球団発表の概要

午後行われた発表をまずネットで見たが、その後球団ホームページでも確認できた。
その概要を整理してみた。

・5月29日~31日に、希望を取り、球団の選手・スタッフら220名に対し、都内大学医学部の研究に参加する形で、採血により感染歴を調べる抗体検査を実施。
・その結果、選手・スタッフ計4名から、新型コロナウイルスの感染後に回復したことを示すIgG抗体が確認された。
・6月2日夕方、4名について専門家の指導の下、都内の医療機関に協力を依頼し、PCR検査を実施。
・6月3日午前、坂本・大城選手の2名に、陽性判定の連絡があり管轄の保健所に報告。

以上が経緯で、加えて、以下添えられている。

・2名の新型コロナウイルスの遺伝子量(CT値)は微量で、正常値ぎりぎりの「微陽性」にあたる。
・ともに回復を示すIgG抗体を持っていることから、専門家からは、2名とも感染から回復した後、かなりの時間がたっているとの見解を得ている。
・6月3日以降、管轄の保健所の指導に従って入院した都内の医療機関において、PCR検査を連日実施。
・陰性が確認でき次第、早期にチームに合流することを目指す。
・2名は3月下旬以降、体調に何の問題もなく、味覚・嗅覚等の異状も感じていない。


新型コロナウイルス抗体検査とは

緊急事態宣言解除が取り沙汰され始めるより以前から、PCR検査ではなく、抗体検査が広く行われる状況になってきたことがボチボチ報じられるようになっていたと思う。
PCR検査数の少なさや、検査を受けられない実態が報じられ、それに伴っての一つの対策として種々の方面から抗体検査に関する情報が行き来し始めたわけだ。

比較的簡単に、かつ多くの人が受けることができる、と言われている抗体検査。
正直、その意味合いや価値については、ぼんやりと受け止めていた気がする。

要するに、コロナウイルス感染に罹っているか、罹ったことがあるかどうかに加え、新型コロナウイルスに対する免疫を持っているかどうか、免疫となるコロナウイルスの抗体を持っているかの検査だ。
この抗体、免疫を持っていれば、コロナウイルスには罹らない(らしい)。

ただ、陽性者が一旦陰性になり、再度陽性になる、という例も報じられており、その辺りの感染学・生理学的なことは専門家ではないので分からない。



全球団が、練習試合日程を中止・変更し、即時コロナ抗体検査を実施すべき


巨人が開幕決定を受けて、事前に行った抗体検査。
これが、リーグ及びNPB全体の方針として行ったものならば、より望ましかったが、実際はどうだったのだろう。
恐らく、巨人が、球団の判断としてのことと思っていたが、今、ネットで別の報道を調べたら、ジャイアンツとソフトバンクの2球団だけということだった。

ジャイアンツの今回の対応は、ある意味望ましいものだったと考える。
本当に、6月19日開催が良いのか、万一、それまでの間、何かしらの不安要素・要因が発生した時にどう対応するか。
その不安の先取りを今回の例が行ったわけだ。

その不安を、医学的に少しでも解消するためにも、全球団が、日程化された練習試合を中止もしくは日程変更して、即時抗体検査を球団ぐるみで実施すべきだ。
その結果を踏まえて、現実的な開催とその日程について再検討・決定すべきだろう。


抗体検査の判定基準などの共通化・標準化を


社会的には、初めて耳にし、目にした「微陽性」という微妙な「陽性」が話題になっている。
PCR検査では、陽性か陰性かの判定だけだったが、この抗体検査で初めて使われた「微陽性」。
これについての専門家の判断・解説・評価が早く欲しいものだ。
まもなく報じられると思うが。
探せば、どこかで確認できるだろうが。

聞くところによると、抗体検査にもいろいろな方法がある。

誰それさんが、何万人分の検査を寄付するとか、どこどこが短時間で検査結果がわかる抗体検査方法を開発した、とか、何例も報じられてもいる。
絶対に必要なのは、判定結果の表現方式とその評価判定基準が、どの抗体検査であっても同じく共通化・標準化されていなければならないことだ。

そう言えば、各地で抗体検査が行われるようになってきているが、その結果に関する発表・報道は、今のところないような気がする。
どの方法が最も良いのかの評価も必要だろう。
その結果を、どこか国の研究機関等が全て収集し、活用すべきだが、それについてもどうなのかまだ分からない。


坂本・大城選手は陰性判定


昼食を挟んで、記事入力を再開し始める時、ネットで、昨日6月3日の夜の両選手のPCR検査結果が陰性だったと報じられた。
陽性から微陽性を経て、陰性に向かっており、陰性に辿り着いた。
素人としては、そう受け止めうることになった。

こういう推定から断定に至ることを確認するためにも、やはり全球団は足並みをそろえて抗体検査を行うべきだ。

ジャイアンツ、2選手コロナ微陽性騒動が示した意義

ジャイアンツの、今回の2選手コロナ感染問題の一連の公開・報道には、2つの意義があると感じる。

一つは、抗体検査の意味・意義を、社会に理解せしめるきっかけとなったことだ。
感染しても必ずしも陽性にはならないこと。
これまで、一応感染したことがあったことが抗体検査で分かること。
抗体を持てば、免疫を持つことになり、今後陽性になる心配はないこと。

NPB全球団の選手も、抗体検査で、自分がどうなのか、新型コロナに罹った形跡があるのか、免疫ができているのかなど知った上で開幕を迎えたいだろう。
ファンも、同様それを望むだろう。

二つ目は、プロ野球界で起きたこの問題は、当然、抗体検査を私たち全員が受け、検査結果を知ることの大切さ、必要性を示すことにもなったことだ。
その対応と結果は、新型コロナウイルスだけでなく、今後の感染症対策にも非常に有効・有益なものとなることは間違いない。

政府内閣、厚労省等関係官庁・関係機関、そして国民の共通認識とすべきであろう。


写真素材無料【写真AC】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


写真素材素材【写真AC】
2022年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
無料イラスト素材【イラストAC】

おすすめ記事






















ピックアップ記事