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黒い河を呉越泥舟:黒川検事長辞任の茶番劇

いやはや、なんとも言いようがない展開・結末になってきたものだ。

「#検察庁法改正案に抗議します」というツイート&リツイート行動の爆発と検察OBの同法案反対意見書公開で、ついに今国会での成立を断念せざるを得なくなったばかりでの文春追撃砲。

黒川弘務東京高検検事長 ステイホーム週間中に記者宅で“3密”「接待賭けマージャン」

奇想天外でもなく、魑魅魍魎というわけでもなく、面白すぎて抱腹絶倒というわけにもいかず・・・。
残るのは、苦味も感じない、殺伐とした、悲しみと恥ずかしさと虚しさと・・・。

長期化する安倍内閣政治で、これまで何度このような経験をしてきたことか。

それにしても、このスクープで報じた内容以上に、実は日常化している政治や社会活動とそれらの報道に隠れた事実・現実の恐ろしさを感じさせられるのである。

元々、記者クラブというマスコミ村の特権に囲い込まれた日本の報道は、海外のマスコミを初め、SNS時代の報道のあり方への変革を求める参加をこばまれたフリーの記者などの不評・不興をかこつている。



政治家と官僚、政治・行政・司法とマスコミとのズブズブの関係を、コロナ禍で再確認する不貞・不幸



文春砲から分かることは、マスコミ人の間では、ミスターKの賭け麻雀常習は、既知のことだったこと。
にも拘らず、公務員定年延長とセットでの検察トップ就任に関して、その素性から適格性を欠くことについて、それらのマスコミ各社は微塵も触れることがなかった。
帰りのハイヤー・タクシー持ちがフツーに行われていたことは、当の記者はもちろん、マスコミ各社のトップも知っていたはずだ。
一体何を持ちつ持たれつしているのか定かではないが、もう何があっても想定内のことと受け止めるべきだろう。

要するに、内閣、政治家や官僚とマスコミとの関係が、言うならば、常にズブズブの関係にあるということを推測するに余りある一件ということになる。

しかも、面白いこと満点で、右寄りの産経、左の朝日、相反する主義主張・方針をもつ2大マスコミが、検察高官と同じ卓を囲み、夜な夜な、賭け麻雀に興じていたのだ。
呉越同舟ならぬ、結局溺れることになる泥舟に乗っているのだから、呉越泥舟、ということになる。
もしかしたら、性別役割分業ならぬ思想別役割分業に基づき、右左それぞれの役割を演じて、即ちフリをして、世論を操作していたのかもしれない。
もちろん冗談だが、現実を見ると、冗談で済むことではないような気もしてくる。

緊急事態宣言下での三密云々などというのは、おまけみたいなもの。
座興として、ご愛嬌噺を一つ加えて、華を添えたようなものだ。
念のいったことで、文春のセンスの良さ、としてでもおこうか。


フェイクよりも怖い、現実スルー行動の日常化と問題意識欠如の常態化

折も折、先日、検察OBが揃って、検察庁法改正に反対する意見書を公表公開したばかり。
格調高いその抗議文も、今回の文春砲で、もしかしらた彼らも「同じ穴の狢(むじな)かも?」と、意見書文言も色褪せさせ、かつ邪推を招いてしまいかねないのだ。

検察の失墜。
問題は、ここで、内閣トップや法相トップ、官邸の本質的な責任問題が、検察トップ、検察官僚の責任に転嫁させられる可能性があるということだ。

K氏は、モリカケ問題をウヤムヤにした功労者として、安倍内閣が取り立てようとしたというのが風説的定説だ。
何としてもウヤムヤにするのが、安倍内閣・官邸の真骨頂。
十分その可能性はある。
但し、もう死に体であることは間違いないが、コロナ禍が収まるまでは政権を放り投げるわけにいかないので、嫌々ながらもう少し務めざるを得ない。

K氏が、首相・官邸などに取り立てられ、珍重される様を不思議に思う官僚や政治家もいたらしい。
ダークな噂も本来ならトップに届いていても良いはずだ。
しかし、これまでの大臣任用時の身辺調査のいい加減さが、短期の大臣辞任を招く例をどれだけ見せられたことか。

嫌なこと、いけないことはトップには言わない、耳に入れない。
こうした見て見ぬ振りの行動は、子どもの社会でもあることだ。
いじめもそうだ。
大人の社会では、これがもっと潜行して、ドロドロして見えないところで進んでいく。
万一見えていても、見えない、感じない、考えない「フリ」の行動を選択する。
犯罪と紙一重であっても。
いや、犯罪なら尚更なのかもしれない。
現実を何事もなかったのようにスルーする行動だ。

怖い話だ。
でっち上げのフェイクも怖いが、現実スルーの方が実はもっと怖い。
なにしろ分かっている場合が多いし、本来分かっていなければいけないことが、権力とか権限を笠に着ると正しく判断できなくなったり、マヒしてしまうのだから。
記事のタイトルに「茶番劇」と入れたが、実は「ホラー劇」とすべきだったような気がする。

心してかからなければならない。




マスコミがマスゴミ化し、マスゴミ禍をもたらしている現実話


このところ、テレビのニュース報道で気になっている表現がある。

一つは、
「〇〇であることが、関係者への取材で分かりました。」
という報道。
「?」
「関係者とはだれのことだ?」
本来まだ分かっていないこと、仮に分かっていたとしてもコトの公平性・公正さ、重要性を考えると、むしろ言ってはいけないこと、口外してはいけないことではないのか。
マスコミにそれを流すということは、リーク、違法行為ではないのかというコト。
もし犯罪的なことで、一方的なリークであったとすれば、人権侵害になる行為・行動のリスクがあるのでは。
マスコミと政治・官僚、警察・検察との恣意的な、意図的なズブズブの関係に拠る公平性・公正性を欠くと思われるコトだ。

もう一つは、
「容疑者として取り調べられていた○○の容疑者は、不起訴となった。
その不起訴の理由は明らかにされていない。」
というアナウンスだ。

これはどういうことか、と。
容疑が認められなかったとすれば、誤認捜査・誤認逮捕だったわけだ。
もし容疑が認められていたら、司法取引があったのか、罪のレベルが大したことがなかったために、起訴するだけムダ、みたいなことだったのか。
ミスだったならそう明らかにすべきだし、そうでなければやはり明確にすべきだ。

このふたつは、どちらも検察絡みでのニュースで耳にするコトだ。

さて、2050年に向けて、政治・行政・司法とマスコミとの関係をどう改革していくべきか。
コロナ禍に紛れて誤魔化していけると謀った検察官僚事犯。
人間の手に負えない自然がもたらしたコロナが、悪いことばかりでなく、人間自身が知らぬうちに撒き散らしている人為的社会悪ウイルスの顕在化に手を貸したとも言えようか。

ここからも人間は、厳しく学ばなければいけないのだ。
間違っても「真摯に反省し」などという不誠実な用語を用いてはいけないことを再確認しておこう。
<参考>
紳士は「真摯」という言葉を軽々しく使ってはいけない:次世代に伝えては、教えてはいけないNGワード(1)

なお、蛇足だが、文春砲を受けて、ミスターKは辞任すると伝えたとのことだ。
とんでもないこと。
辞任ならば、これまでの大臣や官僚の辞任と同じく、罪を認めて罰則を受けるのではなく、しっかりと報酬と退職金も貰える対応になる。
辞任など認めるわけにはいかず、懲戒解雇が妥当であり、賭け麻雀が立件されれば犯罪者なのだ。
官邸は、Kの上司の検事総長の罷免を考えているとの報道があるが、まず先に総理と官房長官が自ら罷免すべきなのだ。
まったく期待する気はないが、説明責任も任命責任も問われる案件なのだ。

<参考>
求める「説明責任」、意味不明?:次世代に伝えては、教えてはいけないNGワード(3)
「任命責任」の解釈の違いと喜劇模様:次世代に伝えては、教えてはいけないNGワード(4)


ところで、ノリのついでに・・・。
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このくらいの、このレベルでのズブズブの関係作りなら、人畜無害、可愛いものだという感じで・・・。