日本型ベーシックインカム実現をめざすカウンター・デモクラシー・ミーティングを開設!

社会政策

ベーシックインカム(仮称・生活基礎年金制度)案再考察-4

今年4月以来取り組んできた、ベーシックインカムの導入に関する約5カ月間の取り組みに一旦区切りをつけ、次の段階のレベルへの深化を目的とした再考察を始めています。

基本的人権基盤としてのベーシックインカム制導入再考察と制度法案創り
ベーシックインカムの定義再考察:JBIとは(Japanese Basic Income)
財源問題、所得再分配論から脱却すべき日本型ベーシックインカム
と続いた<再考察シリーズ>。
今回は、前回ご案内した予定を変更し、番外編を、と思います。



9月にいくつかのベーシックインカムをテーマにしたFacebbokグループを調べ、メンバーにさせて頂きました。
しかしその方針や運営方法などを考えると、それらを管理・主導する方々に比べ、この分野の知識や経験等に劣るが、自分で新たにグループを設置して、運営する方が良いのではと考えました。

目的は、日本に適したベーシックインカムは、どういうものが良いか、種々ご意見を頂きながら、問題点の明確化と解決、そのまとめとしての法律案など極力具体的な形にまとめ上げていくことです。

基本となる進め方は、

1.私が運営するブログサイト https://2050society.com に投稿したベーシックインカムに関する記事を投稿し、ご意見・助言を頂く形
2.皆さんからご意見やご質問などを投稿頂き、それに関して、皆さんと意見交換し、整理していく形
3.当ページ独自に私が投稿し、意見交換する形
4.皆さんや私が、ベーシックインカムに関する他の情報を投稿し、意見交換していく形
5.必要に応じ、重要と思われる内容を整理し、PDF等でファイル化し、当ページに加え、いつでも閲覧可能にしていく形

などを考えています。
他に有効な方法などがありましたら、ご提案頂けたらと思っています。

トリプルA未来社会:
安心、安全、明るい未来社会創造への一歩、JBI

これが、このFacebookグループ「日本型ベーシックインカム実現をめざすカウンター・デモクラシー・ミーティング」のスローガンです。

基本的人権としての社会保障・生活保障制度、セーフティネットの一つの軸としてのベーシックインカム制により、安心そして安全に暮らしていくことができれば、さまざまな困難の先にある、明るい未来社会を想像できるでしょうし、その創造の知恵や活力も湧いてくるでしょう。
そう願ってのスローガンです。
JBIは、Japanese Basic Income 日本独自のベーシックインカム制度です。

その実現は、決して簡単なものではありませんが、一人ひとりが主体的に参加する社会活動の展開、真の民主主義の実践への取り組みと広がりで、可能なことが見えてくるようになる、そう思っていますなる。

このFacebookグループ・カウンター・デモクラシー・ミーティングは、そのための一つの容器であり、空間であり、そして、決してバーチャルではなく、リアルです。

カウンター・デモクラシー・ミーティングについて


「カウンター・デモクラシー」とは、最近読み終えたばかりの倉持麟太郎氏著『リベラルの敵はリベラルにあり 』で知った概念です。

ちょっと長くなりますが、同書から一部お借りします。

(同書では)民主主義自体を選挙・代議制民主主義から解放し、多様な民主主義の在り方を模索することで、カウンター・デモクラシーにその一端を担わせている。
(中略)
民主主義は、多数決を決定の最終的な装置にしているがために、多数派vs少数派という構図を内在的に秘めている。リベラルが本質的に尊重すべき、多数決によっても侵し得ない「たった一人のあなた」のかけがえのなさを守るために、数百万の投票に裏付けられた民主的な決定をも否定する、これが立憲主義というプロジェクトだ。その限りで、民主主義と立憲主義は緊張関係にある。
(中略)
「選挙=民主主義=多数決」というひと固まりだけを「民主主義」と捉える民主主義観に横槍を刺していく我々一人一人の尊厳というリベラルの究極的価値を立憲主義で牽制する。その結果、歪な法制度によって支えられたハリボテのミンシュシュギの化けの皮も剥がすことにもなろう。
 そこで、民主主義の相対化のためには、民主主義におけるアクセスをより多様化・充実化させること(カウンター・デモクラシー)と共に、立憲的なアクセスの充実化が図られなくてはならない。

「カウンター・デモクラシー」とは、フランスの政治学者ピエール・ロザンヴァロンが提唱したとされる、既存の選挙代議士制民主主義への「対抗的」な民主主義のあり方である。民主主義への「不信」を適切に組織し、選挙・代議制民主主義を挿話的(一時的・局時的)に正当化せず、それへのカウンターとして恒久的に追求されるべき新しいデモクラシーの実験的積み上げである。


読み慣れないと、一度に頭に入っていかないかもしれませんが。
要は、現状の自民党政治と何でも反対の野党による政治では、本質的に何も変わらないどころか、どんどん悪い方向にさえ進んでいる現状への、まさにカウンター、対抗としよう、ということです。

タイトルから分かるように、現在の野党であるリベラルをとことん批判し、あるべき民主主義をいかに再構築するか、切れ味鋭く、まさに実態をえぐり出して、ご自分の体験なども交えて主張・提案しているのが本書です。
私の運営するサイトで、種々提案してきている内容と脈が通じていることも、同書を強くお薦めし、今後のサイトとこれからの当グループ運営の参考にしたいと思わせる要因です。

同書本文中の小見出しをいくつかピックアップしてみます。

・国会議員とマスコミがしているのは民主主義のフリ
・政治=選挙=政党の歪んだ構図
・民主主義の辞書に「選挙」しかない我々日本人
・テレビ・新聞の方が「閉じている」
・従来型メディアとネットメディアの相互「依存」関係
・「護憲」「改憲」・・・・・安易すぎるラベリング
・実は安倍改憲と「ウィンウィン」の野党
・選挙のための運動が、我々の多様性を粛清する
・連戦連敗のリベラルがそれでも戦い方を変えないわけ
・政治家こそアイデンティティに縛られない「プロ」
・点としての選挙、線としてのカウンター・デモクラシー

これだけを見ても、興味がそそられます。


法律にこだわり、コンテンツにこだわるプラットフォームを運営し、コンテンツを作る、カウンター・デモクラシー・ミーティング


元々、ベーシックインカム導入を考えるからには、その実現の途中で、それを法律案として提案する必要がある、と考えて臨んできました。
満足度の低い、まだまだ検討すべきことが多々ある恥ずかしいものですが、第一次私案を「JBI生活基礎年金法第一次私案」としてまとめました。

そして、一段精度と納得度を高めるべく、このグループを開設したのです。

この考え方は、先述書の著者である倉持弁護士の考えと軌を一にするものでした。
そして、実際にどういう道筋を描けばよいか、たどればよいかを考えるなかで出会ったのが、先のカウンター・デモクラシーの考え方でした。
それを知り、即、このグループを始めようと決めたわけです。

再度、同書の示唆に富み、意志・意欲を掻き立ててくれる小見出しを以下に紹介します。

・あくまで「法」にこだわる
・まずはコンテンツを作ること
・コンテンツを議論するプラットフォーム
・政策ベースで専門家が集うことで何が起きるか
・非政治的アクションが発信する、政治的アクション

これを強く意識して、グループ運営を進めて行きたいと思います。
重ねて、どうぞ宜しくお願いします。


グループ開設ご挨拶

最後に、当グループ開設にあたって、<グループ情報>に記した内容を転載します。


憲法に規定する基本的人権と社会保障・生活保障条項に基づき、日本型のベーシックインカム制の導入・実現をめざすため、議論と創意工夫をメンバー間で自由闊達に行い、そのための法案創りと関連する諸制度の改定案創りを目標とします。
意見の書き込みは一応自由ですが、誹謗中傷や非建設的な主張やその応酬は、慎んで頂くようお願いします。

あくまでも目的・目標は、日本に適合したベーシックインカム制を実現することです。そのためには、思想や結論だけではなく、具体的で実現可能な方法・内容に基づいて制度を法令化し、立法府で可決しなければいけません。

現状の政治体制や疑似・似非民主主義では、既存の政党にその役割を期待することは困難であり、新しい民主主義システムの形成等で、現実的に影響力を持ち、実現に向けた行動に繋がればと願い、当グループを設定しました。
それが、カウンター・デモクラシー・ミーティングと名付けた所以です。

知識が乏しいため、ご参加頂ける皆さんに種々質問・相談も行なっていきたいと思っています。当グループ・ミーティングへの、辛抱強いお付き合いとご参加・ご協力を心よりお願い申し上げます。

JBIカウンター・デモクラシー・ミーティングヘのご参加をお待ちしています

内容確認、情報収集、書き込み、傍観、スタンス自由な当ミーティングに、できることなら多くの方々の参加をお願いしたいと考えています。
本日、このブログを投稿した後、現在、このテーマに関心を持って頂けている方にご参加頂けますよう、<招待>(実はお誘いとお願い)させて頂きます。

それに加えて、皆さんの知人・友人・ご家族で、関心をお持ち頂けそうな方がいらっしゃいましたら、ご参加頂けますようご紹介頂ければ幸いです。

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