ヤングケアラーとは:『ヤングケアラー』『子ども介護者』からの基本認識と課題・対策-1

介護制度、高齢化社会

少しずつ、よくなる社会に・・・

『ヤングケアラー』『子ども介護者』からの基本認識と課題・対策-1

澁谷智子氏著『ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実』(2018/5/25刊・中公新書)を発行から既に4年近く経っていますが、読み始めました。
この後、濱島淑恵氏著『子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁』(2021/9/10刊・角川新書)を続いて読む予定ですが、この2冊を参考にして、「ヤングケアラー」問題を少しずつ考えていきたいと思っています。

結論として導くべき方向・方策をまったく見通しも、予見・予断もなく進めていくつもりですので、両書の中で、目に止まったこと、留意すべき点などを備忘的にメモ書きしながら、ゆっくりと取り組んでいきます。

初回は、基本の基、そして起点にあたる、ヤングケアラーとはなにか、から始めます。

ヤングケアラーとは

家族にケアを要する人がいるために、家事や家族の世話などを行っている、18歳未満の子どものこと。
慢性的な病気や傷がい、精神的な問題などのために、家族の誰かが長期のサポートや看護、見守りを必要とし、そのケアを支える人手が充分にない時には、未成年の子どもであっても、大人が担うようなケア責任を引き受け、家族の世話をする状況が生じる。

ケアラーは、carer 。ケア care をする人の意味で、サポートの必要な家族や友人などを無償で世話をする人。
日本で「ヤング」といえば、10~30代を指すことが多いが、英語の young で想定する年齢層はもっと低く、イギリスでは、ヤングケアラーは、18歳未満5~17歳の子どもたちを指し、18歳以上~24歳位までは、「ヤング・アダルト・ケアラー」と呼ばれている。
また近年では大学において「学生ケアラー student carere 」と呼んで支援を始めているところも出てきている。
アメリカでは、「ヤングケアラー」ではなく「ヤングケアギバー young caregiver 」と呼ばれている。

ヤングケアラー問題の背景

ヤングケアラー支援が発展していくイギリスの1990年代半ば、高齢者の増加、世帯人数の減少、家族ユニットの不安定化(離婚によるひとり親家庭の増加、再婚などによる再構成家族の増加)等の傾向が認識され、子どもがケア役割を引き受けざるを得ない状況が増えることが問題視された。

日本でも同様の傾向が見られ、またそれ以上に、長時間労働の慣習や非正規雇用者の経済的不安定さが深刻であることから、今後、ケアを担う子どもや若者への対応を迫られることが推測される。
少子高齢化が進み、人手不足が実感されるなかで、大人も余裕がなくなり、若者や子どもまで介護やケアに動員される現実は、今後ますます注目されるようになっていくだろう。

以上、今回は、2018年に出版された『ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実』の序論<はじめに>から一部加筆修正し引用しました。

今こうしてメモしながら、同時進行で、昨年出版された『子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁』も読み、両書の記述を併用しながら考えていくことがより適切ではないかと考えています。
ますます、方向性が決まらなくなりそうですが、寄り道、脱線しながら、ヤングケアラー問題を、何らかの形でケアしていくことができればと思います。

                       少しずつ、よくなる社会に・・・

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