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ECONOMIC POLICY

新型コロナウイルス禍が引き起こす社会経済システム改革-2


集客型ビジネスのあり方を変えるコロナウイルス禍

極力、人が集まる場所への外出は控えるように。
このお達しは、小売業、飲食業、ホテル業、レジャー施設、観光業等、店舗や施設を構えて事業を営む各種流通サービス業にとっては、まさに死活問題となるもの。

前回は、在宅勤務・テレワークが可能な業種・職種における影響を以下で考えたが、今回は、それが不可能な事業を対象に。
⇒ https://2050society.com/?p=114

経営面で資金的・税制的に、国により何らかの支援策・救済策が講じられたとしても、一時的なこと。
自然災害を含め、同様の厄災が起きうることを常に想定しておくべきと、発想を改める必要があるかもしれない。


小売業・飲食業のネット化が加速し、雇用機会・就労機会が失われる


小売業などでは、すでにネットへのシフトが進められ、スーパーもネットスーパーの利用率が、少子高齢化・共働き社会化の進行とあいまって高まりつつあることが確認できる。
コンビニでは、無人店舗システム化の実験が今後加速すると思われるが、これは顧客が来店することを前提としており、この例ではないが、そこが配送の拠点となれば、新たなビジネスシステムとなる。

宅配の請負も増えつつある外食業もその類となる。

しかし、こうなってくると、最も問題なのは、多く雇用機会・就労機会が失われること。
流通センター・配送センターの機能が拡充されるが、そこではロボット化、IT化が基幹となり、雇用は限定的となる。
長期的には、ドローンによる配送や自動運転車輌による配送が軸となり、やはり雇用は大きく減る。

こうした事業経営は、大手資本に委ねられ、生産性を向上させることになるだろう。
一面、それは望ましいことではあるが、失われた雇用を吸収する術が果たしてあるかどうか・・・。

働く側としては、どんな仕事・職種を選択できるか、どんな技能・能力を身につけるべきか、また付けることができるか、何を業(なりわい)とすればよいか。
いまに安住せず、いまがそのままずっと継続するという思い込みや期待を時に消して、これからのあり方を考えてみる・・・。


その地から移転できない観光業・レジャー業は、ビジネスモデルを変えることができるか?

では、いわゆる「ライブ」を、顧客・ファンに提供する施設型観光・レジャー・興行ビジネスはどうすればよいか、どうなっていくか・・・。

本質的には、ビジネスモデルは変えようがない。

ただ、NPBプロ野球やJリーグプロサッカー、そして大相撲などのプロスポーツの世界では、「無観客試合」「無観客開催」という、緊急対応がなされることになった。
もちろん、入場料収益があってこそのプロスポーツ事業であり、無観客興行が続けられることはずはない。

ただふと思ったのは、ファンが会場に試合・興行を見に行くのではなく、遠隔地でそれらをネットや画像で観戦するのを、選手や力士が見る、声援を感じる、ということは、システム的に可能になるのでは、ということ。
その視聴に課金すれば、従来の球場や会場の収容人員をずっと上回る動員も可能だ。

今は、ネットではコンテンツの無料化が進められているが、課金システムも併存している。

考え方を変えれば、プレーするスペースと条件を整えれば、極論すれば客席は要らないということになる。

演劇・映画、講演・研修等のビジネスも当然この範疇に入っている。
ここでも高い生産性を得ることができよう。

観光地も、実際にそこに行かなくても、映像・動画やVRで行った気になる、行ったに等しい体験をした気にもなれる。
そういう人も多くいて、そういう時代にもなって来ている。

難しい時代になって来ている。

そうは行っても、いやそんな時代になっていくだろうからこそ、実体験を求め、自分の自由な時間を持ちたいと思い、行動する人々は、必ず存在するし、その人々のためのビジネスは、改善され、改革され、また新たに創造されるに違いない。

要は、想定外の厄災が起き、被害を蒙っても、その時期に耐え、乗り越えることができる備えと改革を、現状の経営体質を強固にしながら、継続的に進めていくことになる。


日常生活の中でも可能な、想定外にも備えた働き方・暮らし方を

そして個人としては、困難を乗り越え、今とこれからをどのように働き、どのように自分や家族を守り、活かし、目標を持ち、しぶとく、そして楽しく生きていくか。


社会システムや経済システムの変化を予想しながら、想定外が起きても、その一部でも想定内のこととして冷静に対処・対応できるよう、日常生活において配慮しつつ暮らしていくことができればと思う。

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