
すべての社会システムを総点検し、改革すべき2020年代の日本
長期安倍政権で露呈した日本の社会システムの諸問題
桜を見る会をめぐる与野党のレベルの低い政治の現状。
本質的にはそれと変わらぬモリカケ事案については、籠池夫妻の裁判の経緯の報道で、「ああ、あんなこともあったっけ」と、例によって過去化の効果で、さしたる感慨もなくやり過ごす程度。
国政と為政者の次元の変わらぬ低さに、神経が麻痺している自分と社会に、先行世代としては、「これはやはりまずい!」と・・・。
そして新型コロナウィルスをめぐる国会・予算委員会での議論。
攻める野党に、回答に窮する諸大臣、そして野次の応酬。
過去の失政を引き合いに出し、なんとか同じ穴の狢的な要素・事例を捏ねくり回して取り上げて、リベラルの偽善性で強く批判・反論することで政権・保守を正当化する右寄り論者たち・・・。
マスコミも、記事ネタとして追い続け、その時、今という時間を費やす日々を延々と続けるだけ・・・。

言葉だけの多様性社会をめぐる左右の議論のパターン化の矛盾
女性活躍社会を掲げ、全世代型社会保障を掲げてきた政権が、その本質と現実を理解せずに政治を進めている。
野党も、個々の政治案件、社会案件への批判に明け暮れるばかり。
そうした多くのバカバカしく、次元の低い政治・行政が蔓延し、いつまでたっても解決されず、繰り返される要素・要因に視点を当てて政治改革・行政改革、そして社会改革を提言する感性も、構想力も、使命感もない。
また、忖度・保身術を身に付け、お上の意識・鎧を身にまとった一部の官僚には、縦割り組織の居心地の良さから脱する気概も責任感もない。
一部、責任感と誠実さを強く持ちすぎる真の意味での公務員のなかには、自死を選んで、声も出さずに社会から存在を消してしまった人さえいるというのに。
こうした視点で、ネットやSNS、マスコミ、マスメディアで表出する右左の応酬は、実際のところ、有益・有意義なものをもたらしてくれることはまったく期待できない。
そのパターン化・絶対化した主張は、決して交わること、協調することは当然ありえない。
これは、民主主義の限界を示すことも意味する。
何より端から、右は、民主主義を本質的に否定しているのだから・・・。
そこに気づいていない世代が多くいることが問題なのだが・・・。
多様性を重視すべき、認めるべきという指摘・主張も、具体的な法制・立法・政策のレベルには、なかなか到達しない。
そこでも、保守の本質の岩盤と、リベラルの本質的な取り組みへの及び腰、双方が変わらず機能している・・・。
これも一つのパターン化状況である。

インナー視点でなく、グローバル視点での社会システム改革が必要な時代
少子化や夫婦共働き社会、超高齢化社会、そしてダイバーシティ・・・。
そうした昭和とはまったく異なる社会構造を描き出してきた平成において、警鐘を鳴らしてきたはずのそれらへの改革の道筋と現実の解決策は、結局、得意のモラトリアム、先送り術で、新しい「令和」の時代に持ち越されてきている。
しかしながら未だに、多くの学者やマスコミは、「昭和」モデルからの脱却が「令和」の課題みたいな論調を繰り返している。
「令和」元年で浮かれた年が改まり、巡ってきた令和2年。
奇しくも、中国武漢市を起点とした新型コロナウィルス禍が発生し、国内感染者の地域が、3月に入って急拡大。
船籍英国、船主国籍米国というクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号乗客・乗員の感染問題も加わる。
そして、まさに中国発ゆえの、世界各国への感染拡大も急加速。
言わずもがな、そこに東京オリンピック・パラリンピック開催問題も重なる。
開催国日本は、各国が選手団を派遣する国。
一層、グローバル社会における日本の対応や政治・社会体制のあり方に世界が注視している状況となっている。
まさに「2020年の日本」の課題が、国内問題・グローバル問題諸相をなして表れている。
そして、当然ながら、コロナウィルス禍と東京オリンピック・パラリンピックという当面の課題のみの一過性の対応にとどまるもの、とどめることでは決してないこと。
それらを通して、次世代、将来世代につながる社会システムの総点検・改革・構築に取り組み、実現すべき・・・。

2020年代10年間のうち、方針・総合体系の議論・策定、所管官庁・行政構造設計、基幹システムの設計、財源体系構築、立法・法制化などに5年間程度、移行・導入準備、順次移行・導入で5年程度。
2030年度には、新しい次世代社会システムが稼働している・・・。
ただ、そこに付け加えておくべきことが。
そのシステムは、人が議論し、民主主義により合意形成し創り上げていくべきこと。
そして、その望ましい社会システムを機能させる人、それぞれが、望ましい人間性・良識を備え、行動する社会となっていること。
その時に備えて、今を生きるすべての世代が心がけていきたいことを考えていくサイトにしていきたいと考えている。

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