
衆議院選挙投開票日に『こんな政権なら乗れる』を読みつつ、開票結果を待つ
ほぼ任期満了に伴って、とも言える、解散に伴う衆議院選の投開票日の今日。
数日前に、先々週買い求めた『岸田ビジョン 分断から協調へ 』(2021/10/15刊:岸田文雄氏著、講談社α新書)を読み終えています。
当サイトは、2050年の望ましい日本社会の構築を目標としてのWEBマガジンサイト。
当然、政治と行政に最も関心を持ち、その動向を見つつ、サイトとしての考え方・方針を継続して検討し、問題提起や提案を行っていくことを目的としています。
その基盤として、<国土・資源政策><社会政策><経済政策><国政政策>の4つの区分で、それぞれの2050年長期ビジョンとその個別重点政策を体系化して、ラフですが提示しています。
従い、今回の衆議院選結果で、どの政党が政権を握り、どのような政治を行っていくのか、それによって提起・提案する記事内容が大きく左右されます。
まあ、どんな政党が誕生しても、当サイトが提案する内容・概要が大きく振れることはないと思っていますが、それが現実離れし、実現が不可能なものであっては意味がありません。
今回の各党の政策、公約を見ると、同じ政治課題領域で、いくつもの、あるいは基本とする軸の部分で、共通する政策を提起している例は多数あります。
それらを集めて、各政党が議論し、調整・集約することで、いわゆる超党派で法案化し、成立させることが可能で、かつ望ましい政策がいくつもあると感じます。
基本的には総じて「日本は良い国」と思っているのですが、どうもそこかしこに批判や分断が存在し、ベクトルを一つに集約できずにいる。
すべてが一つにまとまることなどあり得ないことは当然なのですが、一致点を見出すことが可能な課題は、相当数あり、それらが実現すれば、日本の社会経済は、右・左、リベラル・保守の違いを超克した望ましいシステムと文化を創造できるはず。
そう強く思うのです。
それは、格差や分断を完璧になくすものでもないでしょうが、相当のレベルで改善・解消が可能になるもののはずです。
その可能性は、『岸田ビジョン 分断から協調へ』 を読んで感じるものでした。
そして今日、岸田書よりも先に入手したが、読んでいなかった、中島岳志・保坂展人氏共著の『こんな政権なら乗れる』(2021/7/30刊:中島岳志・保坂展人氏共著、朝日新書)をコーヒーブレイクで訪れた喫茶店で読み始め。
それが、非常に興味深く、先述した超党派で取り組み実現することを可能にする手法・考え方など示唆されることが満載。
なんとか、今晩、開票速報をテレビで見ながら読み終えてしまいたいと思い、今月の締めくくりとして、先にこのブログを書き終えておこうというわけです。
今回の各党の衆議院選にむけての政策・公約の中の共通性・類似性について、それによる可能性をイメージしながら考えたのだが、反対に共通して、取り上げていない社会問題がありました。
それは、「少子化政策」「少子化社会対策」。
「子ども・子育て支援政策」はあっても、「少子化」という表現はほとんど見られないのです。
また、野口悠紀雄氏が、
「日本の政治家が社会保障の議論から逃げている訳 負担4割増えるのに選挙の争点にもなっていない」
という一文を東洋経済ONLINEに投稿しているのを先程見ました。
こうした視点・側面も見失うこと、見逃すこともないように、新政権と新しい勢力図のもとでの日本の政治と行政を、批判一方ではなく、建設的かつ継続性をしっかりと保つことができるよう、考察・提案・主張を進めていきたいと考えています。
さていろいろな問題を内包してはいるが、実験の繰り返しでもあると認識している民主主義の一つの在り方としての国政選挙。
旧態依然とした政治・行政を変えうる結果が出るか否か。
これほどまでに投票前の世論調査結果が、実施主体によって異なることは今までなかったこと。
こうしたマスコミの在り方への疑問も、今晩の開票速報報道にも感じつつ、最終結果を待つことにしよう。
その結果を受けて、当サイトの運営に、明日から心機一転取り組むことになります。

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