ディスり?デジり?マネロン対策のアナログ性:生損保・金融のデジタル度、DX度の現実-2

日記・メモ・ノート

前回の生保のデジタル状況をディスりならぬデジった記事
ディスり?デジり?アナがあったらデジりたい?:生損保・金融のデジタル度、DX度の現実-1(2021/10/9)
に続いて、今回は金融関係で最近あったデジり体験を。

信金担当者とマネロン対策提出物について玄関先で立ち話

数日前、法人の口座を持つ信用金庫の担当者がアポ無しで突然我が家に。
玄関先で、今宜しいですか?と聞くので要件を尋ねたら・・・。
書類を取り出し、マネロン対策で書類を書いてほしい、と。

もともと信金との取引が目的ではなく、借りている駐車場の地代の自動引き落としで、その信組を指定されたためにやむなく開設し、それだけのために30年以上利用している(利用せざるを得ない)口座。
マネロンもテロも関係ない口座だが、要するにお上からの指示だからということ。

ちょうど他の用事をやっていたときだったし、家の中に初めての人を迎え入れて対応するような話でもない。
玄関先で云々とはいかないから、インターネットでやり取りするか、書類一式置いていってほしい。
記入が終わったら郵送するか、取りに来てもらうかで、と言うと、目の前で書いてもらいながら説明を、という答え。
記入に不備があれば、取りに来てもらった時に訂正するからとし、記入が終わったら取りに来てもらう日を連絡する旨伝え、帰ってもらうことに。
驚いたことに、担当氏の個人のメアドを教えて貰えれば、メールで諸手続きを行いたい旨話したのだが、なんと個人のメアドは使っていないと。
すべてセキュリティと個人の不適切な使い方リスク対応なのだろうが、これがDX時代のチョーアナログ金融企業の実態の一端。

ネット送金などDXに関する最大のリスクの一つでもある対策に必要ということはそれなりに理解するが、何十年かの口座利用状況をみれば、そんなリスクはないことが分かるはず。
それでも国が、と言われれば別に拒絶するわけではないが、このアナログは、一体何なんだ、という感じ。
デジタルの高度化・利便化の一方で、こうした非効率的・非合理的で、カンゼンにアナログ的な作業とそれに時間と費用をかけさせる現実が入り交じる、デジタル庁発足間もない日本のカンアナの現実である。
昨日の記事の半アナ・半デジの比ではない、信じられない状況。

それでいて労働生産性が低いので高めるべきと喧伝されているのだが、本来、金融・生損保などはDXの先端を走っていなければいけない業種のハズ。
やはり暇というか、のんびりというか、余裕というべきか。
国策としての低金利で信金も厳しいだろうが、顧客もゼロ金利で預けておくほうがコストがかかるに等しい状況。
やはりいろいろどうにもおかしな国だ。

信金の法人口座、利用停止を決断

そこで思いついたのだが、法人の方はほぼ事業は休眠状態なので、駐車場契約は個人契約に切り替え、地代の支払いはネットバンキングを利用している個人の銀行口座から振り込むことにしよう。
法人は12月末決算で、12月の地代は11月末日振替。
これを最終回として、法人名義での契約は今年12月末で終了。
この旨を週明け、管理会社に連絡をして必要な処理手続きをしてくれるよう依頼するとしよう。

口座の残高は、12月に入ってすぐに全額引き出してゼロに。
その旨信組に話をして、マネロン対策等不要、それでも書類が、となれば、口座解約手続きするから必要申込み書類一式を郵送してくれるよう伝えよう。
そうつらつら考えていると、どうも似たようなことを行った経験があることを思い出した。

みずほ銀行の数々のデジり話を思い出した

そういえば、ここ数年、そして最近とみにというか、みずほ銀行のシステムトラブル・システム障害が多発。
先日も立て続けにやらかして、業を煮やした政府・所轄官庁の金融庁が、業務改善命令にとどめることなく、システム自体を国の管理下にしたとか、しないとか。

このみずほ銀行、私が住む岡崎市にあった岡崎支店が、昨年実質的にはほぼ廃止・閉店だが、言うに事欠いて、というか悪あがきの卑怯な手立てというか、名古屋駅前支店内に移転してしまった。
従来あった店舗にはATMを残したのだが、ATM機3台と記帳機1台あったものが、ATM1台だけにされてしまった。
加えてそのATM、硬貨は利用できない、というか硬貨の入出金はできない機械に。
以前の機械にはあった硬貨投入口がないタイプの機械だ。
顧客の都合など一切お構いなし。
要は、経営効率が悪い地方支店を廃止統合する方法として選択しただけのこと。
本来最も効率を高め、かつ利用者の利便性を高めるためのデジタル化、システム化に邁進すべきはずが、この始末だ。
(まだ始末はついていないが。)

こういうトラブル常習行ゆえ、関心度が高いのかどうか分からないが、当サイトで昨年投稿した
みずほ銀行岡崎支店が名古屋駅前支店内に移転?(2020/7/26)
が、今までのアクセス数ランキングで、ベスト5は逃したが、それでも見事?6位を占めている。
当サイトでは異質の記事で、他に見て頂きたい記事がたくさんあるのだが。

もう一つ、これも業界に先駆けて発表して、ある意味悪評の上塗りをした感じのこの記事もまずまず?のアクセス数を記録している。
みずほ銀行、来年1月から新規口座開設時の通帳発行を有料化1100円に (2020/8/21)

実はこれを機に、法人の口座の残高を0にし、以後の利用を行わないことに。
先述のように信金口座の処置を決めたのだが、みずほで同様のことを昨年行ったことを、今こうしてこの記事を書きながら思い出した次第。

なお最近、ちょっとだけ悪評を挽回できそうな話が。
みずほで持つ個人口座ではやはり便利なのでオンラインバンキングを利用していたのですが、振込手数料が、今どきにも拘らず高かった。
これがようやく先日引き下げられることが決まり、マイページに連絡あり。
ネット銀行に侵食され続けているので当然のことだが、ないよりはマシのこと。
一応評価しておきましょう。

下のジャングル大帝レオの画像入の方は、信金の通帳の裏表紙部分

実は金融庁、マネロン対策で、信金集中検査


と以上まで書きかけて一端保存し、PCをシャットダウンした直後、日経朝刊を。
すると、なななんと、これだ!という記事が一面に!

「資金洗浄、160社集中検査 信金・信組、スマホ決済も」の見出し

先日置いていってもらった信組の依頼書類の日付が今年3月になっていたので、前から言われていたのを少しずつ対応してきたのかと思っていたが、勘ぐると、指示通り進められておらず、金融庁から新聞記事にあるように、再度のきついお達しがあったゆえの、アナログ対応に繋がったのではと。
まあ、いろいろレベルの低い話は、ありますし、想定内のことではあります。

2050年長期ビジョンとの関係でのお話でもありました

なおこの記事は、当サイトで提起している「経済政策 2050年長期ビジョン及び長期重点戦略課題」と関係してのものであることを、書き添えておきたいと思います。

その内容については、こちらをご覧ください。
⇒ 経済政策 2050年ビジョン

その中に位置付けられた<4.イノベーション支援・技術開発支援政策 >にある以下の政策具体的課題として問題提起し、対策・政策を進めるべきという流れになります。

(個別重点政策)
4-1 イノベーション・技術開発中長期計画支援政策 (3年単位の中期計画進捗管理に基づく)
1)産業別・技術領域別イノベーション・技術開発支援対象抽出設定及び支援計画策定
2)地域別イノベーション・技術開発プロジェクト制導入(地方自治体主管)
3)特許管理
4)人材育成、研究開発組織開発支援
4-2 DX、GX、ESG、SDGs総合政策 (3年単位の中期計画進捗管理に基づく)
1)DX関連目標指標・重点支援事業領域設定、進捗・評価管理
2)GX関連目標指標・重点支援事業領域設定、進捗・評価管理
3)ESG関連目標指標・重点支援事業領域設定、進捗・評価管理
4)SDGs関連目標指標・重点支援事業領域設定、進捗・評価管理
4-3 産官学プロジェクト政策 (3年単位の中期計画進捗管理に基づく)
1)大学間技術開発ネットワーク化
2)地方自治体間開発ネットワーク化
3)経済界共同プロジェクトネットワーク化
4)産官学統合プロジェクトマネジメント

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