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私は、異種のひきこもりです:ひきこもり社会のこれから


一種のひきこもりではなく、「異種」のひきこもりでありたい。

70歳になっていて、年金生活を送っている者が「ひきこもり」はないだろう。
逃げ切り世代グループにも属しているだから、本当のひきこもりで悩んで当人やその家族にとっては、失礼だ!

そんな批判を受けるかもしれません。
それも承知です。

「一種の」のひきこもり、と言わずに、「異種の」と付けたのには理由があります。
「一種の」と言うと、他とは区別しているようで、実は、すべて「一種」で括ってしまっている。
一人ひとり、一つひとつの「ひきこもり」について個別に議論することを初めから避けるか、せいぜいでいくつかに類型化・グループ化して、はやく結論を出してしまうような感じを受けてしまうからです。

他のだれかとは違うひきこもり。
その違いが自分で、あるいは家族に分かればいい。
そこからではないかと思います。

言うならば、ひきこもりなりのパーソナリティ、個性です。
でもそのことからひきこもりの「多様性」という話に持っていくべきではない。
そう考えます。
多様性を認める、と言っても、当人にとっては、多様な選択肢がある中から、そうしている、そうなっているわけではないからです。

多数のひきこもりの人々を、何かしらの目的を持って見るとき、例えば調査研究する、相談に乗るなどのときです。
「ひきこもりにもいろいろある」というわけです。
でも本人にとっては、いろいろあるひきこもりのうちのこれにしよう、などと言う意志で、今の状態にあるわけでは決してないでしょう。

ひきこもりとは

ひきこもりとは
1.6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が維持すること
2.ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいこと

※斎藤環氏著『中高年ひきこもり』から

2番の「精神障害」については今回は省きます。

気になるのは、「社会参加」。
漠然としたイメージは湧きますが、どこからどこまでが社会なのか。
参加とはどういう状態、どこまでを言うのか。
同書では、社会参加は、学校・職場などにいくこと、友人・知人などとの交流を含むとしています。
つまり「家族」とだけの関わりの場合はひきこもり、というわけです。

コンビニに単独で買い物に行くなどの外出行動があっても、これは社会参加とはみなさない。

この定義にかかると、やはり私もひきこもりです。


直接行動社会参加と間接行動社会参加

私が気になるのは、社会「参加」の部分。
参加には、「直接行動社会参加」と「間接行動社会参加」がある。
そう考えます。

そして着目すべきは、後者の「間接行動社会参加」の方です。
すなわち、社会参加はしない、できないが、社会に対する関心はある。
その関心の対象について、ネット検索したり、動画を見たり、購入したり、場合によっては匿名でSNSを利用する。

生身の人と触れ合うことが苦手、あるいは避ける、ということであっても、何らかの社会的な対象には興味関心を持ち、何かしらの感情を抱いたり、行動を起こしている。
その自分を評価する、好きになる。
間接的に自分と社会との交流をしている。

その対象は、人のことがあれば、モノでも、音楽・エンタテイメントでも、アニメ・劇画など、種々の文化・芸術・スポーツなどでもよい。
自分の好き、興味関心に応じて、です。


ひきこもりにも個性がある、自分なりのひきこもりがある

その間接行動で、いいじゃないですか。
それがひきこもりの個性、独自性、パーソナリティです。
それが、一種のひきこもりではなく、他とは違う「異種」のひきこもり。
そう考えます。

そして、その個性をより高めていくには、それらの興味関心について、話をする、書きとめてみる、発信する。
家族に対してそうできればいいですが、ムリならば、嫌ならば、間接的でいい。
SNSに匿名でやってみる、無料ブログに匿名で書いてみる。
異種の度合いが少し高くなる。

それができたら、同じ関心事を持っていそうな人をネットで探し、フォローする、繋がってみる。
新しい、自分流のひきこもりが広がる可能性が、そこにはある、そこに生まれる。

お感じになる通り、これは、若い世代のひきこもりの人たちに向けての考え・感想と思います。
中高年には、これとはまた異なる背景や方法があり、そう簡単にはいかないでしょう。
今後、両方のケースともテーマにしていきたいと思います。


暴力を受けることが好きな人がいますか? 暴力は嫌なもの!

時にひきこもりにある人が起こす家族への暴力、外部社会の人への暴力。
その行動は、ひきこもりの異種性にあるのではなく、普通の人間がわけもなく起こす卑怯卑劣な行動と変わらない。
ひきこもりにある人が、弱い立場にある人に振るう暴力。
これは、ほんとに嫌なもの。
言ってみれば、「ひきこもりの風上におけない行為行動」です。

嫌ですね。
その行為を、異種性、個性、パーソナリティとは認められません。
ひきこもりならば、暴力を受ける人の気持ちはわかるはず・・・。
そう思いたいです。


ステイ・ホームは、ひきこもりにプラス?

新型コロナ・ウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言。
それによる「ステイ・ホーム」の奨励・呼びかけ。

異種ひきこもりの私などは、ずーっとステイホームなので、得意とするところ。
ストレスもありません。
ステイホームでも、だからこそ、社会への関心は、より一層高まり、考えること、考えたいこと、書きとめたいことは増えていきます。
時間がいくらあっても足りないくらい。

どうですか。
現在ひきこもり状態のある人は、この機会に異種ひきこもり間接社会活動に参加しませんか。
さり気なく、それとなく・・・。


ひきこもり1000万人時代が予想される社会

なにを能天気なことを、とお叱りを受けそうなことを申し上げたかもしれません。

2016年の内閣府の発表では、15~39歳までのひきこもりの人の数は、54万1千人。2,019年調査で、40歳~64歳は、61万3千人。
合計すれば、ゆうに100万人を超えている。
そして、ひきこもり1000万人という社会さえも予測されているといいます。
大きな社会問題のひとつに違いありません。
いじめと共に。
そして一部、格差・貧困問題とも重なります。

しかし、このように考えもします。
潜在的保育士や潜在的介護士。
その人たちが資格を持っていてもその専門分野の仕事に戻ってはこない。
その事情とはもちろん違いますが、異質な能力・可能性を持つ潜在就労者が、ひきこもりとして存在する。
そう考えたいと思います。

前述した書では、ひきこもりに至る原因の多くは、学校での「いじめ」や、職場での「パワハラ」を受けた経験、と言います。
次回では、同書を参考にしながら、その実情・現状などをテーマとします。





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